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白石麻衣、女優としての魅力とは?『スマホ2』で体当たりの熱演

白石麻衣
白石麻衣 - (C) 2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

 乃木坂46から卒業することを発表している白石麻衣が、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2月21日公開)で身に危険が迫るヒロインを熱演。そんな白石の魅力を中田秀夫監督が語った。

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 本作は、2018年に公開されヒットした『スマホを落としただけなのに』で殺人鬼・浦野(成田凌)を捕まえた刑事・加賀谷(千葉雄大)が主人公。続編となる『囚われの殺人鬼』では、加賀谷が浦野に禁断の協力を求め、新たな殺人事件に挑むさまが描かれる。白石は、加賀谷の恋人で謎の男に狙われる美乃里役を務める。

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 白石を演出する上で、中田監督は「ズバッと言うと女優を専業としてない人なので、演技に関して気分を上げて、表現が小さくならないように」と意識していたという。そして、リハーサルの段階では美乃里という役について確固としたものを捕まえきれていない様子の白石に、監督は「感情の喜怒哀楽がすごくはっきりした女性であってほしい」と伝え、「おそらく、その言葉で少しわかってもらえたと思うんです。現場に入っても言い続けて。割と僕は言葉数が多い演出をするので、そのなかで美乃里という役を掴んでいただいた」と振り返る。

 また「『リング』の松嶋菜々子さん、中谷美紀さんにも言ってきたことなのですが、お客さんはヒロインの不安や恐怖感にのってスリルを味わうものなので」と前置きしつつ、「現場では『いまあなたの不安度恐怖度はレベル5のうちの2です』」と白石に演出していたそうだ。映画は脚本通りの順番で撮影できないことも多いため、数の指標を使って恐怖を表現した。

白石麻衣
白石麻衣と千葉雄大 - (C) 2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

 そんななかで、アイドルグループのセンターとしてステージに立つことが多い白石のセンスが光ったようで「アイドル活動をしてきた方たちは、ダンスも歌もされて音楽的センスがある。瞬発的に『ここではこういう風にふるまえばいいんだ』『こういうレベルの声でいいんだな』と本能的にわかってくる人が多いような気はします。それは白石さんもそうですね」と分析。「センターにいるということは、ヒロインをど真ん中で演じ、人に見られ続けている。自分の美しい魅せ方を知っている人。モデルとしても第一線で活躍されている方だから当たり前かもしれないですけど。黙ってすっと立っているだけで美しいというのは映画的に映えるわけですよね」と絶賛した。

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 怪しい男に襲われるシーンもあるなど体当たりの演技に挑んだ白石について「前作の北川景子さん以上に、『ヒロインが大ピンチ』という感じを作り出したかったので、頑張っていただきました」としみじみ語り「すごく見事だったと思いますね。大変だったと思いますよ」と労った。

 美乃里が絶体絶命となるシーンは本作の山場の一つだが、監督はその撮影の裏話として、「一番面白かったのは、相手役の俳優さんが必死に謝りながら演技していたことです。カメラが回っていないときはずっと白石さんに謝ってました。『こんな男は僕は許せないです!』と。でも、僕が『よーい』と声をかけると役になりきっていたので、さすがプロだなと思いました」と明かしていた。(編集部・梅山富美子)

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