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大阪アジアン映画祭、開催も新型コロナ対策で舞台あいさつ全中止

第15回大阪アジアン映画祭ポスター
第15回大阪アジアン映画祭ポスター

 6日に開幕する第15回大阪アジアン映画祭は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大状況を鑑み、全ての舞台あいさつとサイン会を中止することを2日、発表した。なお上映は予定通り行うという。

 同映画祭は2月7日に今年のプログラムを発表したが、状況が深刻化していくにあわせて、2月25日~3月13日に大阪市役所で開催予定だったポスター展を中止し、連携企画や協賛企画の延期や規模縮小という対応を行ってきた。しかし大阪市でも感染者が出たこともあり、この度の映画祭の最大の魅力でもあるゲストとファンの交流の機会を中止するという苦渋の決断をした。前売鑑賞券は2月23日に発売されているが、体調に不安のある方や来場を希望しない方には代金を払い戻すという。

 新型コロナウイルス感染症を巡っては、2月26日に政府が集団感染の恐れがあることからイベントの自粛を要請。すでに第4回尾道映画祭2020(広島。2月28日~3月1日)、きたかん映画祭(茨城。2月29日)、ええじゃないか とよはし映画祭2020(愛知。3月13日~15日)、AnimeJapan 2020(東京。3月21日~24日)、徳島国際映画祭2020(徳島。3月27日~29日)は中止を発表。

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 第34回高崎映画祭(群馬。3月20日~4月5日)は開催準備を進めているが「今後の状況を見ながらその都度対応させていただく」とし、島ぜんぶでおーきな祭 -第12回沖縄国際映画祭-(沖縄。4月16日~19日)は例年と比較し、内容を大幅変更しての開催を予定しているという。

 この動きは海外も同様で、すでに3月開催予定だった第44 回香港国際映画祭と、ゴールデンウィーク開催予定だったイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭は延期を発表し、夏に開催時期をずらした。

 映画界では世界3大映画祭の一つである5月の第73回カンヌ国際映画祭(5月12日~23日)から本格的に今年の映画祭シーズンが始まるが、製作の遅れや公開延期も相次いでいることから、プログラムに大きな影響が出てきそうだ。(取材・文:中山治美)

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