行定勲、上田慎一郎、齊藤工…広がるリモート映画の取り組み

行定勲監督のリモート映画『いまだったら言える気がする』より(左上から中井貴一、二階堂ふみ、アイナ・ジ・エンド)
行定勲監督のリモート映画『いまだったら言える気がする』より(左上から中井貴一、二階堂ふみ、アイナ・ジ・エンド) - (C)2020 SS/ROBOT

 新型コロナウイルスの感染拡大、政府の緊急事態宣言に伴う外出自粛要請から、テレビドラマや映画の放送、公開が続々延期となり、テレビではバラエティーをはじめリモート制作の番組が普及。映画界では、行定勲監督、上田慎一郎監督、斎藤工らが早急に取り組んでいる。

行定勲監督のリモート映画『いまだったら言える気がする』

 行定監督は、新型コロナ感染拡大を受け外出自粛している人々を応援する目的として、柄本佑高良健吾永山絢斗アフロ(MOROHA)、浅香航大有村架純出演の『きょうのできごと a day in the home』(約42分)を4月24日に YouTube Live で配信。5月17日には中井貴一二階堂ふみアイナ・ジ・エンド(BiSH)出演の第2弾『いまだったら言える気がする』(約37分)を発表。期間限定で無料視聴可となっており、それぞれ現時点で24万回、3万回を突破している。

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 『きょうのできごと a day in the home』は同じ高校の5人の若者によるオンライン同窓会で、恋バナや、公開延期になった観に行きたい映画の話などで盛り上がる。『いまだったら言える気がする』は中井と二階堂演じる恋人同士のオンラインデート。中井は作家、二階堂は女優の設定で、コロナの影響下で仕事がなくなった窮状も浮かび上がる。いずれも出演者が外出を自粛する人々の心情を代弁しており、「映画館だからこその体験」をはじめ映画への愛がふんだんに詰め込まれていること、そして「意外な訪問者によるサプライズな展開」が特徴だ。

 また、上田監督は2018年の大ヒット映画『カメラを止めるな!』のキャスト陣を迎えた短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』(約27分)をYouTubeで無料配信。自宅待機中の映像ディレクター・日暮(濱津隆之)が、実録犯罪の再現ドラマをリモートで今週中に作ってほしいというプロデューサーの無茶ぶりに奮闘。我の強いキャストたちや無理難題を吹っ掛けるプロデューサーなど、登場人物の設定が『カメ止め』と同じ設定で、いわば後日談とも言える内容。なお、本作の特典映像を、クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」の特典(リターン)に提供している。

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 ミニシアターの支援活動を精力的に行う斎藤工は、映画監督の齊藤工名義で“STAY at HOME”をテーマにしたテレワーク企画『TOKYO TELEWORK FILM』を企画・プロデュース。一般人のオンライン飲み会に斎藤と芸人・永野が素性を隠して参加するドッキリ企画の#2『潜入!限界集落!』と、伊藤沙莉大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)らを迎えてオンラインで会話する兄妹を描く#3『HOME FIGHT』が5月21日、オンライン映画館「STAY HOME MINI-THEATER」でプレミア上映(齊藤が総監督を務めた映画『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』との併映)。劇場収入分の売り上げを、アップリンク、シネマスコーレに分配、日本赤十字社に寄付する。

 また神戸・元町映画館は、同館を拠点に活動する学生団体・映画チア部と組んで短編映画『アワータイム』をリモート制作し、5月11日に元町映画館のYouTubeチャンネルで配信。松竹株式会社は、在宅でリモート制作した短編映画をプロアマ問わず募集する「#リモート映画祭」の開催を発表した(募集期間は7月11日まで、グランプリ作品に賞金30万円)。先ごろ映画製作配給大手四社の団体・日本映画製作者連盟は、映画撮影において「3密」を避けるための対策を記した「映画撮影における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を発表。当面、撮影現場では試行錯誤が求められるであろうことから、接触なしに制作可能なリモート映画が重要なコンテンツになりそうだ。(編集部・石井百合子)

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