ノーラン新作『TENET テネット』50~60回観ても新たな発見

観る度に発見が!? 『TENET テネット』
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 クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』でプロデューサーを務める、ノーラン監督の長年のパートナー、エマ・トーマスが、映画の魅力と共に、コロナ禍における、劇場での非日常体験を重視するノーラン作品の今後を語った。

【動画】『TENET テネット』メイキング特別映像(名もなき男編)

 アメリカの敏腕エージェント”名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、謎の言葉「TENET」と「時間の逆行」を武器に、世界を救うミッションに挑む本作。ノーラン監督が7年をかけて、これまで描き続けてきた「時間」というコンセプトと、愛するスパイ映画を融合させたサスペンスアクションとなっており、エマは「これまでの作品から、我々が学んできたこと全ての集大成」と語る。

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 「面白いもので、わたしたちは新しい映画を作る度に、過去の繰り返しにならないように努め、映画制作の手法を進化させようとしてきました。クリスも常に限界に挑戦してきましたが、そうした蓄積なしに、『TENET テネット』が現在のような作品になることはなかったでしょう。クリスが他の映画で思いついたアイデアを発展させ、さらに追求していく姿を見るのは楽しいものでした」

 冒頭から仕掛けに満ちた物語は、1度目の鑑賞だけで理解することは難しく、海外ではすでに、大勢のファンがネット上で考察を繰り広げている。エマによるとノーラン監督は、「時間の逆行」などにまつわるルール作りに何か月もの時間を費やしていたといい「今回はどの作品にも増して、長い期間をかけていました」と明かす。

 同時にエマは、劇中で全てのルールが明示されているわけでも、またそれを理解する必要があるわけでもないと言及。「すべてを劇中で見せたうえで、観客にとって楽しい映画を作ることなどできません」という彼女は「本作がとても興味深いのは、もう一度観たとき、最初は意識していなかった発見がたくさんあるのに気付くということです。初めて観たときに見逃したわけではない要素も、あらためて観て、それが意味することがわかるということがあるかもしれません」と発見に満ちた本作の魅力を語った。

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 「私は50~60回ほど『TENET テネット』を観ていますが、それでもいまだに『なんてこと! 前に観た時は気付かなかった』という発見があるのです。特に俳優たちの演技については、物語の展開がわかっていても、最初に一度目に観たときに示唆するヒントがあるのに気付かなかったということがあり、もう一度観るのが楽しいものです」

 また、世界7か国をめぐり、IMAXカメラで撮影された迫力の映像も本作の見どころのひとつ。大画面で楽しむことを目的としたノーラン作品は、各国の映画館を閉鎖に追い込んだ新型コロナウイルスの影響は避けられないと思われるが、エマは「クリスと私は、常にいかにストーリーに感銘を受けたかでどんな映画を作るのかを決めます。そのため、次の作品がテントポール(超大作)映画になるのか、そうではないのかもわかりません。その時々で私たちの心に響く作品を選んでいくことになるでしょう」と語る。

 「友人や周囲の人たちと話していてわかるのは、誰もが映画館での鑑賞体験を恋しく思っているということです。現在は自宅の小さな画面で映画を観ることを強いられていますが、劇場の大スクリーンのように没入することはできません。それこそが本作について私が気に入っている部分でもあります。これは我々を別世界に連れて行ってくれる映画であり、観ていると没頭してしまう。現在は実現が難しいときではありますが、やがて(これまでの日常に)戻っていく時が来るはずです。映画業界において、映画館が閉鎖されている期間は一時的なものにすぎず、終息次第、再び平常に戻ることになればと願っています」。(編集部・入倉功一)

映画『TENET テネット』は全国公開中

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