約30分ワンカットの壮絶出産シーン!『ワイスピ』女優が早くもオスカー有力

映画『ピーシズ・オブ・ア・ウーマン(原題)』より
映画『ピーシズ・オブ・ア・ウーマン(原題)』より - Courtesy of TIFF

 映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』などで知られるイギリス人女優ヴァネッサ・カービーが主演を務めた人間ドラマ『ピーシズ・オブ・ア・ウーマン(原題) / Pieces of a Woman』が第45回トロント国際映画祭で上映された。自宅出産で子供を亡くした女性の深い悲しみ、そして再生を繊細に演じ切ったヴァネッサは、第77回ベネチア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞。キャリア最高の演技として、アカデミー賞ノミネートも間違いないと評判になっている。

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 自宅出産を計画していたマーサ(ヴァネッサ)とパートナーのショーン(シャイア・ラブーフ)だが、産気付くタイミングが他の妊婦とかぶってしまい、家には予定とは別の助産師が派遣されてくるところから物語はスタート。しかし、不運が彼らを襲う……。助産師の適正が問題視されて裁判も始まる中、マーサが深すぎる悲しみと必死で向き合い、疎遠になっている母親との関係も見つめ直すさまがつづられていく。『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』で脚光を浴びたハンガリー人監督コルネル・ムンドルッツォ初となる英語作品で、マーティン・スコセッシが製作総指揮に名を連ねている。

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 本作の特徴は何といっても、冒頭約30分ワンカットの壮絶な出産シーンだ。同シーンの撮影は撮影初日に行われたといい、ヴァネッサは「コルネルが『僕たちは出産から始めないといけない』と言ったのを覚えている。わたしは出産したことがないからとてもナーバスになっていた」とQ&Aで振り返る。できる限りの準備をしようと、出産のドキュメンタリーをたくさん観て、出産した女性たちの話を聞いたほか、ロンドンの病院の産科医と助産師たちに同行し、実際のお産に立ち会うことまでやったのだという。

 観客には、子供を亡くして深い悲しみを胸の奥深くに抑え込もうとするマーサに寄り添ってもらうため、出産シーンをリアルに描くことが不可欠だったと語るヴァネッサ。リハーサルを重ねてカメラとの一つ一つの動きに磨きをかけた上で、撮影初日は4テイクぶっ続け、2日目は2テイクと、全6テイクの撮影を行った。ワンカットでの撮影は舞台出身のヴァネッサにとって素晴らしい機会だったといい、「シーンが始まったらただその瞬間に存在していて、何かをコントロールするというより身を任せる感じで、今までで最もマジカルな体験だった」と明かす。ムンドルッツォ監督は「ヴァネッサが僕を信頼してくれて、このシーンから撮影できてうれしく思う。この経験なしには、マーサという役は演じられないと思うから」と応じていた。(編集部・市川遥)

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