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北川景子「せっかく切るなら…」髪30センチカットに込めた思い

堤幸彦監督いわく北川景子は「理数的な解釈をされる方」
堤幸彦監督いわく北川景子は「理数的な解釈をされる方」

 北川景子が12日、都内で行われた主演映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)の完成報告イベントに登壇し、同役で髪をバッサリと30センチカットしたことに対する思いを明かした。この日は、共演の中村倫也芳根京子窪塚洋介堤幸彦監督も来場した。

【写真】中村倫也、ハッピーなポージング..!(イベントの様子)

 本作は、島本理生の直木賞受賞小説を原作としたサスペンス映画。公認心理師・真壁由紀(北川)が、ドキュメンタリー本を執筆するため、父親を刺殺した女子大生・聖山環菜(芳根)に取材を重ねる中で、犯人の心の闇とともに自身の過去とも向き合う姿が描かれる。

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 デビュー以来のショートカットで、髪を30センチもカットして同役に挑んだ北川は、「髪を切ったことで、みなさん『体当たりですね』と言ってくださいますが、ずっと切りたい気持ちがありました」と本音を吐露。しかし、「せっかく切るなら大切な役とか、思い入れのあるお仕事で切りたいとずっと思っていた」と明かし、「今回このような作品で切ることができたので、ご縁をいただいたなと感じます」としみじみと語った。

 また、「堤組に入るのが夢だった」という北川は、「参加できただけで舞い上がってしまって大変ということはありませんでした」と撮影を振り返りつつ、「公認心理師という職業については、本物の方が『ちゃんと勉強しているな』と思っていただけるように勉強しました」と真面目に取り組んだ役作りを紹介。

 そんな北川について、堤監督は「現場では理数的な解釈をされる方。まずは『これはこう』と一旦理解してから感情を乗っけてアウトプットするという非常に面白い思考回路を持たれていて驚きました」と感心。さらに、「絶対に段取りを間違えないです」と褒めると、北川は「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべていた。

ファーストラヴ

 イベントの最後、北川は「脚本を読ませていただいたとき、人には大なり小なり、悩んでいることや苦しいこと、忘れられないトラウマや過去が、100人いたら100人全員に絶対にあると思いました。そういう苦しみやおもりみたいなものに折り合いをつけて必死に生きているんだと思うと、わたしも『それでいいんだよ』と言ってもらえたような気がして軽くなったんです」と素直な思いを打ち明けた。そして、「環菜さんに由紀がかけた言葉が一筋の光になったように、映画を観ていただくことで、ちょっとだけ進んでみようと思ってもらえたら……」と心を込めていた。(取材:錦怜那)

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