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新田真剣佑『るろうに剣心』撮影で見せた、圧倒的な身体能力

自らアクションをこなす新田
自らアクションをこなす新田 - (C) 和月伸宏/集英社 (C) 2020 「るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning」製作委員会

 2018年12月某日、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』(4月23日公開)の撮影が熊本県人吉市で行われていた。そこに現れたのは、白髪姿の人気俳優・新田真剣佑だった。

【写真】『るろうに剣心 最終章』ビジュアルを大公開!

 このロケから2年以上が経過し、ついに公開が迫る本作。新田が演じるのは、主人公・緋村剣心(佐藤健)に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし)。この日、撮影されたのは、中国大陸の裏社会を牛耳る武器商人である縁が登場するオープニングのシーンで、実際にある古い駅舎に列車とホームのセットを作り、約170人のエキストラを集めて行われた。

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るろうに剣心

 「現場で見てもらえばわかりますが、すごいポテンシャルです。集中力と、それを一気に解き放つときの瞬発力、爆発力がすごい」と新田について撮影現場で話したのは、メガホンを取る大友啓史監督。「やっぱり若いしね、それだけじゃなくて感性が日本人離れしているから。そもそも演者にとって難しい役ですよ、縁は。原作中でも、とりわけケレン味の強い漫画的なキャラクターだし、合わせる衣装等も含め、実写にしたらちょっと浮いてしまいそうな部分も多いですからね。ですが、彼はしっかり感情のリアリティーにフォーカスを当て、そこからのアプローチで、血の通った生身の人間像として縁を作り上げようとしている」と大きな信頼を寄せる。

 シリーズを手掛ける小岩井宏悦プロデューサーも「ご覧になっていただいてわかるように、彼はとにかく体が動く。監督に会わせたのは1年ぐらい前になりますが、縁らしい日本人離れした感覚も持っているし、芝居への取り組みも真面目な子だし、圧倒的な身体能力もあるから、その場で即決しました」と称賛。その言葉通り、この日の撮影でも新田は列車の上を走り、ホームに飛び降りるスタントを自ら軽々とこなしてみせた。

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るろうに剣心

 さらに新田は体作りもぬかりない。小岩井プロデューサーは「役作りのためにかなり体を作っているんですよ。初めて会ったときから倍ぐらいになっている。売れている日本の役者は忙しいので、“デ・ニーロ・アプローチ”(=名優ロバート・デ・ニーロのように、過酷なまでに徹底した役作りを行うこと)みたいなことはなかなかできないですが、役に向き合う姿勢が立派です」と証言する。

 原作ファンは知っての通り、縁と剣心の間には深い因縁がある。映画では有村架純が演じることが発表されている縁の姉・雪代巴は、剣心の妻にして、のちに剣心の手によって斬殺される運命をたどった女性であり、縁は復讐のために剣心の前に現れるのだ。

るろうに剣心

 しかし、「“復讐”という言葉にとらわれて、狭いドラマにしないように気を付けてはいますね」と大友監督は言う。「実写版『るろうに剣心』らしくダイナミックに、大きな時代のうねりの中で、剣心と縁の巴をめぐる三つ巴の関係性をどういうふうに描いていくか。巴という女性に対して、それぞれ異なる愛情を持った男同士が、ほんのちょっとしたボタンの掛け違いから、まったく異なる生き方をしてしまった、ぶつかり合うことになってしまった。あの時代だからこその運命に導かれた物語に、徹底的に落とし込まなきゃいけない」と最終章へのこだわりを明かす。

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 2012年に第1作が公開された本シリーズは、佐藤健の代表作として、その人気を確立することになったが、大友監督は「『るろうに剣心』で佐藤健をスターにしたいって思う気持ちで撮っていたのと同じように、今回は新田真剣佑を、これでセンセーショナルデビューというか、もちろんすでにいい仕事をいっぱいしてますけど、新田真剣佑、本当にすごい! ヤバい!! って、僕らが今感じているテンションを観客にしっかり届けて、度肝を抜きたい。ラストの二人の対峙に向けて、剣心を脅かすような存在にしっかり育て上げていきたいですね」と並々ならぬ熱い思いを見せた。(取材・文:編集部・中山雄一朗)

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