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『モハメド・アリ かけがえのない日々』監督が死去

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ご冥福をお祈りいたします。(2016年撮影)
ご冥福をお祈りいたします。(2016年撮影) - Dimitrios Kambouris / WireImage / Getty Images

 映画『モハメド・アリ かけがえのない日々』で監督を務めたレオン・ギャストさんが、8日(現地時間)に85歳で亡くなったことを The Hollywood Reporter など複数の媒体が報じた。

【写真】ドキュメンタリーの題材になったモハメド・アリさん

 ギャストさんは、1936年に米ニュージャージー州で生まれ、コロンビア大学を卒業後、写真家として長年働いた。1974年にザイール共和国(現在のコンゴ民主共和国)の首都キンシャサで行われ「キンシャサの奇跡」と言われたモハメド・アリさんとジョージ・フォアマンさんのボクシング世界へビー級タイトルマッチの際に、同時にキンシャサで行われた音楽祭「ブラック・ウッドストック」を撮影するはずだったのがギャストさんだった。だが、当時ザイール共和国の支配者だった人物が急きょ無料にしたことで、音楽祭から捻出されるはずだったギャストさんの賃金が得られず、ギャストさんは代わりにアリさんとフォアマンさんのボクシング対決を撮影。約30万フィートのフィルムを持ち帰ってきたが、完成させる資金が足りずに長い間編集できなかった経緯があった。

 その後、ようやく資金提供を受けて『モハメド・アリ かけがえのない日々』を完成させ、第69回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞など多くの賞を受賞した。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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