Netflix「ヴィンチェンツォ」人気の理由 ポスト「愛の不時着」と話題!

Netflixオリジナルシリーズ「ヴィンチェンツォ」キービジュアル
Netflixオリジナルシリーズ「ヴィンチェンツォ」キービジュアル

 今年、2月20日にNetflixで配信されて以来、連日、ランキング上位をキープしている韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」。ポスト「愛の不時着」か、「梨泰院クラス」かと期待の声が多いが、人気の理由はどこにあるのか?(文:前田かおり)

【写真31点】「ヴィンチェンツォ」美しすぎるソン・ジュンギ

 本作は、ある目的のために母国・韓国に戻ってきたイタリアン・マフィアの顧問弁護士が、ひょんなことから韓国の巨悪と敵対。法では裁けぬ相手に、“悪には悪で処断する”というマフィア仕込みの流儀で立ち向かっていく。シリアスとハードボイルド、コメディーといった要素が絶妙な匙加減でミックスされた痛快ヒューマンドラマだ。甘いマスクながら、その中身はタフでクールなダークヒーローを演じるのは、ソン・ジュンギ。日本はもとよりアジア圏で大ヒットしたドラマ「太陽の末裔 Love Under the Sun」(2016)で知られ、Netflixで配信中のSF映画『スペース・スウィーパーズ』も絶好調だ。そんな彼が高級スーツをクールに着こなすイタリア帰りのミステリアスで危険な男という新境地に挑んでいる。

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 人気の秘密に迫る前に、改めてざっくりとあらすじを紹介しよう。ソン・ジュンギふんする主人公ヴィンチェンツォ・カサノは、イタリアン・マフィアのコンシリエーリ(右腕)で弁護士。ボス亡き後のゴタゴタで兄弟分に裏切られたことから母国の韓国へ戻って来るが、ヴィンチェンツォにはある目的があった。それは、中国人マフィアの依頼でビルの地下に隠した金塊を取り出すというもの。だが、そのビルは再開発を計画する財閥バベルによって、地上げが始まっていた。ヴィチェンツォはビルの住人たちに怪しまれるが、襲ってきた地上げ屋を叩きのめしたことで信用を得ていく。しかし、ビルは違法な手段で買収され、やがてヴィンチェンツォはバベルや悪辣な法律事務所との戦いに巻き込まれていく。

マフィアで弁護士!ダークヒーローのソン・ジュンギにハマる

ソン・ジュンギ演じる主人公ヴィンチェンツォ・カサノ

 何と言っても、本作の魅力はイタリアン・マフィアの右腕で、顧問弁護士というぶっ飛んだキャラクターを作り上げたソン・ジュンギ。ボスに絶対的な忠誠を誓うヴィンチェンツォは冒頭で、裏切り者に容赦ない制裁を加え、深夜襲ってきた殺し屋を難なく返り討ちにする。ソン・ジュンギは、マフィアとして過酷な暗黒街を生き抜いてきたヴィンチェンツォの強さを体現。隙のないスーツの着こなしにポーカーフェイス、低い声で話すイタリア語もキマっている。端正な顔立ちで悪戯っぽい表情を見せる彼もいいが、圧倒的なカリスマ性でハードボイルドな姿をモノにしたからこそ、ドラマとは思えぬスケール感バリバリの「ヴィンチェンツォ」も成り立っていると言える。

遅咲きのスターが好演!新ヒロイン誕生

ヴィンチェンツォの相棒となる弁護士ホン・チャヨンにブレイク中のチョン・ヨビン

 ヴィンチェンツォのダークヒーローぶりと並んで、本作で注目したいのは、人権弁護士のホン・ユチャンの娘、ホン・チャヨン。弱者に寄り添う父親とは違い、韓国最高の法律事務所“ウサン”のエース弁護士で、彼女の基準は「善か悪か」ではなく「有利か不利か」。毒舌で負けん気も強く、裁判で勝つためなら手段と方法も選ばず、父親もやり込めてしまう。その反面、ドライになりきれず、窮地に陥る父親に手を貸したり、根は優しい。そんなキャラクターをイキイキと演じているのが、チョン・ヨビン。デビューは映画『背徳の王宮』(2015)で26歳の時という遅咲き。だが、映画『罪深き少女』(2018)で数多くの賞を受賞し、ドラマ「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」(2019)で主演を務め、本作でのヒロイン役に抜擢された。当初こそ、演技が固いという批判もあったようだが、次第にコメディエンヌぶりを発揮。ネタバレしてしまうので多くは書かないが、裁判の勝ち負けで一喜一憂したり、先輩弁護士に翻弄されてブチきれたり、表情や演技も多彩。特にはじけるような笑顔が、チャーミングだ。思いも寄らぬ展開でヴィンチェンツォとタッグを組むことになる2人のコンビネーションからも目が離せなくなることだろう。

「愛の不時着」「梨泰院クラス」…脇を固めるのは人気タイトルで活躍の実力派たち

2PMからオク・テギョンの出演も話題沸騰!

 ヴィンチェンツォ&チャヨンのコンビを取り巻く、個性的なキャラクターを演じる豪華な顔ぶれも魅力。チャヨンと同じ法律事務所ウサンのインターン弁護士のチャン・ジュヌを演じるのは、アイドルグループ2PMのメンバーで、俳優としても活躍するオク・テギョン。恵まれた容姿とユルいパーマスタイルで人目を引くが、留学経験から何かと英語を使ってはイラッとさせる。今までのテギョンにはない役どころで、先輩と慕うチャヨンの前に現れたヴィンチェンツォに対抗意識も見せるあたり、今後の行方が気になる。

「梨泰院クラス」のキム・ヨジンが、憎々しい鬼弁護士チョン・ミョンヒを怪演

 また、チャヨンの父親ホン・ユチャン役には「梨泰院クラス」で主人公の宿敵を演じたユ・ジェミョン。同一人物が演じているとは思えないほどの人のいいオジサン然とした姿には驚く。同じ「梨泰院~」からは、ヒロインの母親を演じたベテラン女優キム・ヨジンが法律事務所ウサンの弁護士チョン・ミョンヒを怪演。検事出身で結果至上主義。クライアントが勝つためなら人殺しも厭わぬ悪党ぶりには身も凍る。金塊が眠るビル、クムガプラザの住人たちもクセモノだらけだが、質屋のイ・チョルク役で「愛の不時着」の北朝鮮兵士ピョ・チス役で人気を集めたヤン・ギョンウォン。同じく「愛の不時着」から、ヒロインの生存を信じ続けた保険担当者を演じたイム・チョルスが国家情報院のイタリア組織犯罪対策チームのチーム長役で登場する。また財閥バベルグループの若き会長チャン・ハンソ役に「サイコだけど大丈夫」で強烈な印象を残したクァク・ドンヨンなど、Netflixでお馴染みの俳優たちが脇を固めている。

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クオリティー保証のスタジオドラゴン作品

イイ味出している、クムガ・プラザの住人たち

 演出は、ドラマ「カネの花 ~愛を閉ざした男~」(2018)、「王になった男」(2019)などのヒット作を手掛けたキム・ヒウォン。脚本は、日米でリメイクされた「グッド・ドクター」や元特殊情報院のクセ者司祭とダメ刑事が巨大権力に立ち向かう「熱血司祭」(2019)など、独特のユーモアとストーリーテリングの上手さに定評のあるパク・ジェボム。企画は、クオリティーの高さを誇るスタジオドラゴン。イタリアでマフィアと渡り合い、人殺しにも手を染めたヴィンチェンツォが、韓国でマフィアも真っ青な悪党たちを制していく。序盤から衝撃の展開があり、思わぬ裏切りや罠にハメられる一方で、やられたらやり返せの痛快な仕返しは、日頃のもやもやも吹っ飛ばしてくれるはずだ。

Netflixオリジナルシリーズ「ヴィンチェンツォ」はエピソード16まで独占配信中(エピソード17は4月24日、18は25日、19は5月1日、20は2日配信)

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