ジョニー・デップ主演、水俣病描く映画『MINAMATA』日本公開決定

『MINAMATA(原題)』の日本公開が決定
『MINAMATA(原題)』の日本公開が決定 - (C) Larry Horricks

 俳優のジョニー・デップが、日本における水俣病の惨禍を世界に伝えたアメリカの写真家ユージン・スミス氏を演じた映画『MINAMATA(原題)』が、9月に公開されることが決定した。また発表に合わせて、海外版予告編も公開された。

【動画】『MINAMATA(原題)』海外版予告編

 水俣病は、熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く「四大公害病」のひとつ。本作は、1971年から1974年の3年間にわたって、公害に苦しむ水俣の人々とすごしたユージン氏が、水俣病患者や家族たちの日常と闘いの日々を、ひたむきに写真に収めていく姿が描かれる。

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 デップは、長年にわたりユージン氏に憧れていたといい、同氏と当時の妻アイリーン・美緒子・スミス氏が発表した写真集をベースに、自ら製作を兼任して映画化に着手。「彼(ユージン氏)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニーは、その生き様を体現するべく、容姿から内面に至るまで同氏になりきった。

 共演には名優ビル・ナイをはじめ、日本から真田広之國村隼美波加瀬亮浅野忠信岩瀬晶子など、国際的に活躍するキャストが集結。音楽は坂本龍一が担当。アンドリュー・レヴィタス監督がメガホンを取り、主な撮影はセルビア、モンテネグロで行われた。海外版予告編には、報道写真家として戦場の記憶に苛まれ、企業による理不尽な暴力にさらされながらも、人々の姿を撮り続けるユージンの姿が映し出されている。

 2020年には、ベルリン国際映画祭の特別招待作としてワールドプレミア上映。その演技が賞賛されたジョニーは、公式会見で「一人の関心を持つ者として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力をフルに活用して、伝えたいメッセージを発信することが、私も含めて、ここにいる我々の願望でした。我々は皆、ただの一片のホコリで小さな力なのです。もし私たちが窮地に立たされたとき、誰かが率先して、巨大な壁を壊そうとすれば、きっと大勢の人々が後に続いてくれるはずです」と語っている。今年、2021年は水俣病公式確認(5月1日)から65年の節目となる。(編集部・入倉功一)

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