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和月伸宏が語る映画『るろ剣』の成功理由

和月先生は佐藤健の“いちファン”だそうです
和月先生は佐藤健の“いちファン”だそうです - (C) 和月伸宏/集英社 (C) 2020 「るろうに剣心」最終章 製作委員会

 『最終章』2部作の第1弾である最新作『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開中の映画『るろうに剣心』シリーズ。原作者の和月伸宏は映画版のヒットをどのように見守ってきたのか。主演の佐藤健や監督の大友啓史への思い、原作ファンへの感謝、フィナーレを飾る『最終章』について語った。

【動画】『るろうに剣心 最終章 The Beginning』本予告映像

 和月伸宏による漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、逆刃刀を腰に下げ、「不殺(ころさず)」の誓いを立てた流浪人・緋村剣心が主人公の物語。1994年から1999年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在は続編「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」が「ジャンプスクエア」で連載中だ。『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では、原作の「人誅編」と「追憶編」が実写化され、剣心と雪代縁の激突、剣心の謎につつまれていた過去が映し出される。

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実写映画化は“おまけ”をもらえた

 これまで様々なメディアミックスが展開されてきた「るろうに剣心」の中で、映画版は原作を最後まで実写化した。和月は「最後までやってもらえたのはこれが初めて。ありがたい。感謝ですね。とても嬉しく、感慨深いです」と笑顔を見せる。

 『The Final』の公開によりシリーズ累計動員は1,000万人を超え、映画『るろうに剣心』シリーズは「実写化成功の代表例」として引き合いに出されることも多い。最初に実写化のオファーが来た際に「ヒットを予想していたか?」という問いに和月は首を横に振る

 「原作が終わってから10年が経過していた作品だったので、率直に言うと、実写映画化は『おまけ』をもらえたという気持ちでした。『頑張って連載しておまけがもらえて嬉しい。でも読者をふくめ関わってくれた人が嫌な思いをしないよう、ちゃんとした作品になってほしい』。観た人がなんだこれって思うような作品にはならないと嬉しいなと。正直、これほどまでのヒットは予想していなかったです」

実写化が成功した理由は?

 脚本チェックはしていたものの、「餅は餅屋」の考えのもと映画づくりについて和月は「基本的にお任せしていた」そう。実写映画『るろうに剣心』の成功理由については次のように分析した。

 「一番最初のファン、つまり、『るろうに剣心』を漫画から読んでくれていて、今も好きだと言ってくれている人たちが実写版を受け入れてくれた。僕がすごく感謝をしている、プリミティブな、“始祖のファンの人たち”が実写版を観て、『これはたしかに剣心だ!』『面白い!』『剣心が好きなら観た方がいい』と言ってくれた。そうやって肯定的に受け入れてくれる作品になったというのが大きいのではないでしょうか」

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 「原作ファンをないがしろにすると実写化作品はうまくいきづらいと思いますね。大友監督をはじめとするスタッフや佐藤健さんたち役者陣が原作を踏まえて、それを映画に落とし込んでいくという作業をすごく丁寧にしてくださった。だから『これは剣心だ』と思ってもらえたんだと思います」

佐藤健、大友啓史監督への思い

 原作ファンに寄り添いながらも、『The Final』には原作にはない、映画版ならではのサプライズが隠されている。原作者としてどのように思ったかを聞かれると、和月はそのシーンを手放しに絶賛する。

 「脚本チェックで(映画サイドは)『こうしたいんですけど、いいですか……?』と少し気にしている様子でした。でも私は『ぜひ、やってください!』と。『たしかにこれはすごくいい。当時なんで俺はこれを思いつかなかったんだ』って思ってしまうくらいでしたね。むしろ悔しいくらいでした(笑)」

 「大友監督は映画を撮るという職人的な意識と同時に、エンターテインメントな部分を意識されている。そこは本当にすごいですね。『作品作り』と『エンタメ』の狭間をちゃんと踏まえた上で映画を作ることができる方です」

 そんな和月は主演の佐藤健の“いちファン”だそう。「佐藤健さんがいなかったら『るろうに剣心』の映画化はなかったでしょうし、映画化がもしあっても成功しなかったと思います。佐藤健さんがいてくれたおかげで、映画が成り立っているという感謝しかありません。そして今後の活躍が楽しみで仕方がないです。“いちファン”として、これから出演される作品も楽しみですし、できれば時代劇にもまた出てもらえたら嬉しいですね」と思いを述べた。

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 「『The Final』はアクションの集大成になっていて、これまでのアクションをさらにブラッシュアップしてくれた。『The Beginning』はこれまでのシリーズと毛色が違っていて、ラストを絶対に観てほしい。これを観れば(シリーズを観てきて)よかったなと思える。どちらも違った味わい、面白さのある作品に仕上がっています」と感想を語った和月。取材の最後には「『北海道編』もおまけがもらえるように頑張ります」と笑っていた。(編集部・海江田宗)

『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中 『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日より公開

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』本予告映像 » 動画の詳細
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