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“米インディペンデント映画の女王”ケリー・ライカート、初期4作品を一挙上映!

ケリー・ライカート監督
ケリー・ライカート監督

 「アメリカ・インディペンデント映画の女王」とも謳われ、現代アメリカ映画を代表するケリー・ライカート監督。そのキャリアの初期4作品を一挙公開する特集上映「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」が、シアター・イメージフォーラムにて7月17日より開催される。

 ライカート監督は、1994年に初長編作品『リバー・オブ・グラス』でデビューを飾って以来、新作を発表するたびに各国映画祭やメディアで称賛を浴びながらも、ファイナルカット権(最終的な編集権)を保持するために大手スタジオとは距離を保ち、インディペンデントな制作体制とスタイルを貫き続けている。

 今回上映されるのは、そのキャリアの初期に発表した4作品。2Kレストア版で上映されるデビュー作の『リバー・オブ・グラス』(1994)をはじめ、『オールド・ジョイ』(2006)、『ウェンディ&ルーシー』(2008)、日本初公開となる『ミークス・カットオフ』(2010)がラインナップされている。

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 故郷の南フロリダで撮影した『リバー・オブ・グラス』は、撮影許可料が支払えず、警察に機材の没収や俳優・スタッフの複数にわたる逮捕未遂といった圧力の中ゲリラ撮影を敢行。2作目の『オールド・ジョイ』は12年にわたって自己資金を貯め、ライカートの友人のミュージシャンたちのボランティアによって完成させた。その後は予算集めの苦労も減り、コンスタントに作品を発表し、作品を撮るごとに予算も増大。出演者もミシェル・ウィリアムズポール・ダノゾーイ・カザンブルース・グリーンウッドクリステン・スチュアートといった顔ぶれが並ぶが、作風と制作スタイルはあくまで一貫している。

 また、これまでもタッグを組んできたミシェル・ウィリアムズが主演する『Showing Up(原題)』は現在撮影中で、A24製作・配給のもとで公開される予定となっている。(編集部・大内啓輔)

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