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本日公開!不老不死の世界描く『Arc アーク』の衝撃

映画『Arc アーク』より
映画『Arc アーク』より - (C) 2021映画『Arc』製作委員会

 本日(25日)より公開される芳根京子の主演映画『Arc アーク』。SF作家ケン・リュウの短編集「もののあはれ」所収の「円弧(アーク)」に基づき、遺体の永久保存や不老不死が可能になった近未来を描いた本作の見どころを紹介する。

【動画】不老不死の世界描く『Arc アーク』予告編

 本作の主人公は、人類で初めて永遠の命を得る女性リナ(芳根)。物語は、放浪生活を送っていたリナが、人生の師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、遺体を生前の姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する「ボディワークス」という仕事に就くところから始まる。メガホンをとったのは『愚行録』『蜜蜂と遠雷』などの石川慶で、芳根とは2018年のWOWOWドラマ「イノセント・デイズ」で組んでいる。

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不老不死が可能になった世界

不老化処置の開発に成功した研究者・天音(岡田将生)と人類で初めて永遠の命を得たリナ(芳根京子)

 大きな見せ場となるのが、人類の永遠の夢である「不老不死」の世界をリアルにシミュレーションしているところ。30歳になったリナはエマの弟で科学者の天音(岡田将生)の願いで不老不死の処置を受けるが、それは世界に大きな波紋を呼んでいく。不老不死とは人間を成長させるものなのか、退化させるものなのか? 答えの出ない疑問が次々に湧いていくはずだ。

17歳から100歳近くまでを演じ分ける芳根京子

リナが出会うキーパーソンに小林薫(左)

 病院で生まれたばかりの息子を捨てたリナは、とあるナイトクラブでエマという女性と出会ったことから予想だにしない運命をたどっていく。世捨て人のような生活を送っていたリナが、「ボディワークス」のプロフェッショナルとなり、人類初の不老不死の女性となり、さまざまな出会いを経て変化していく過程が見られる。見た目は変わらぬまま17歳から100歳近くまでを演じ分けた芳根は、その独特なアプローチについて以下のように語っている。

 「不老化処置を受ける前の17歳から30歳までを前半ブロック、受けた後を後半ブロックとして分けて考えました。前半は自分の命はいつか終わると思っていますから、常に追われるように生きています。処置を受けて肉体が変わらないということは声帯も変わらないので、後半になっても見た目も声も同じです。そんな89歳をどう演じるかを石川監督とお話しした時、監督は『無駄がなくなると思う』と言われました。経験が浅いと、AとBどちらがいいですかと聞かれた時に、両方を試して選びたい。でも90年くらい生きていれば、どちらも経験したことがあるから最短の道を進めるだろうと。話し方や行動に、リナの生きてきた年月が余裕としてにじみ出るよう意識しました」

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遺体を永久保存するプラスティネーションのビジュアル

プラスティネーションの独創的なビジュアルが見もの!

 視覚的に目を引くのが、「不老不死」の前段階となるもので、エマやリナが遺体を生前の姿のまま保存するプラスティネーションという施術。石川監督の頭の中にあったのは、原作の“あやつり人形風の製作”に“舞”の要素を加えたもの。エマが糸を引っ張ると、滑車を経由して糸の先につながった遺体が動く。エマが遺体の動きを見ながらポージングを決める姿が、舞っているように見えるというもので、この“あやつり装置”の設計図が最難関だったと美術の我妻弘之は振り返る。

 また、エマとリナのプラスティネーションの“舞”は、ダンサーで振付師の三東瑠璃が担当。遺体が美しく見えるポージングを決め、その形に至るまでの流れを作っていった。糸をクロスさせたり、ターンを入れたり、視覚的なメリハリを重視したという。冒頭でリナがナイトクラブで披露するダンスシーンは映画オリジナルのもので、この振付も三東が手掛けている。(編集部・石井百合子)

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