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西島秀俊、共演の岡田将生に親心!?「本当に純粋な人で大丈夫かな」

絶妙な掛け合いが面白い西島秀俊と岡田将生
絶妙な掛け合いが面白い西島秀俊と岡田将生

 俳優の西島秀俊が20日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『ドライブ・マイ・カー』の初日舞台あいさつに、共演の岡田将生と共に出席。前回の舞台あいさつで、岡田の芝居を絶賛していた西島だったが、この日は純粋すぎる岡田の人間性に「この世界にいて大丈夫かな」と親心を見せた。イベントには濱口竜介監督も登壇した。

【写真】トロフィーを眺める…『ドライブ・マイ・カー』初日舞台あいさつ

 本作は、村上春樹の短編小説を、映画『寝ても覚めても』などの濱口監督が映画化。突然妻を失った舞台俳優兼演出家である家福悠介(西島)が、ある演劇祭で出会ったドライバーのみさき(三浦透子)と時間を共有するうちに、自身の心と向き合う姿を描く。第74回カンヌ国際映画祭では、日本映画史上初となる脚本賞のほか全4冠を獲得した。

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 西島ふんする家福と岡田ふんする高槻は、劇中で舞台演出家と若手俳優として対峙するシーンが多かった。岡田は「緊張感あるお芝居をするなか、カットがかかると、濱口監督を見た後、どうしても西島さんの顔も見ちゃうんです」と撮影現場では完全に演出家として西島を見ていたという。

 真摯に役に向き合う岡田に対して、その演技を絶賛していた西島だが、一方で心配なこともあったという。「本当に純粋な人。いろいろな大人がいるこの(芸能という)世界で、やっていけるのだろうか、大丈夫かなと思っちゃいます」と西島は親心を見せると、岡田は「僕、これでも32歳なんですよ」と笑顔で突っ込みを入れた。

 それでも西島は「もちろん、経験を積んだタフな大人な面もあるのですが、同時に繊細で脆さも感じるんです。でもこれからも、その両方を兼ね備えた役者でいてもらえると、一ファンとしては幸せですね」とエールを送った。

 昨年3月にクランクインしたものの、コロナ禍による緊急事態宣言発出のため、撮影が一時中断するなど、公開までにはさまざまなことがあった。西島は「撮影中、スタッフ、キャスト全員が集中し続けた映画が、こうして初日を迎えられ感無量です」と笑顔を見せた。

 この日、第74回カンヌ国際映画祭・脚本賞のトロフィーが西島と岡田の前にお披露目されると、2人は「日本に一つしかないんですよね」と興味津々。じっくりとトロフィーを眺め「良かったですね。本当に濱口監督、おめでとうございます」と偉業を称えた。(磯部正和)

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