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紛争の傷跡を描き続ける…『アイダよ、何処へ?』監督インタビュー&メイキング写真が公開

メガネの女性がヤスミラ・ジュバニッチ監督。
メガネの女性がヤスミラ・ジュバニッチ監督。 - (C) 2020 Deblokada / coop99 filmproduktion /Digital Cube / N279 / Razor Film / Extreme Emotions / Indie Prod / Tordenfilm / TRT / ZDF arte

 第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『アイダよ、何処へ?』(9月17日公開)より、ヤスミラ・ジュバニッチ監督のインタビューとメイキング写真が公開された。

『アイダよ、何処へ?』メイキング写真

 本作は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ東部のスレブレニツァで、約8,000人のボシュニャク人(イスラム教徒)が虐殺された惨劇に、真正面から迫った衝撃作。1995年の夏、セルビア人勢力によって占拠されたスレブレニツァでは、2万5千人もの住人たちが保護を求めて国連基地に集まるなか、国連平和維持軍で通訳として働くアイダ(ヤスナ・ジュリチッチ)は、交渉の中で極めて重要な情報を得ることとなり、必死に家族を守ろうとする。

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 長編デビュー作にして、ベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞した『サラエボの花』をはじめ、故郷ボスニアの紛争の傷跡を描き続けているジュバニッチ監督。本作は“スレブレニツァの虐殺”を描いているが、直接的な暴力描写はなく、母親が家族を守ろうとするドラマが主軸になっている。通訳の女性アイダを主人公にした理由について、ジュバニッチ監督は「女性の目線からこの事件を描きたかったのです。男性による戦争映画はたくさん存在しているし、スペクタクルを撮りたいわけでもありませんでした。私は、戦争は陳腐な悪によって引き起こされるものだと思っています。このことが映画で描かれることは稀です。そのため、人々が 101 分間ずっと共感できるような優柔不断な女性の主人公に物語を導いてほしかったのです」と明かした。

 あわせて公開されたメイキング写真には、ジュバニッチ監督とスタッフが一丸となって撮影に挑む姿が切り取られている。(今井優)

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