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ジャック・ロウデンがゲイの詩人役!演技論をざっくばらんに語る

恋人同士を演じたジェレミー・アーヴァインとジャック・ロウデン
恋人同士を演じたジェレミー・アーヴァインとジャック・ロウデン - Courtesy of TIFF

 第46回トロント国際映画祭で『ダンケルク』のジャック・ロウデンが主演を務めた映画『ベネディクション(原題) / Benediction』が上映され、ジャックがQ&Aを行った。

【画像】モリッシーを演じた時のジャック・ロウデン

 『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』のテレンス・デイヴィス監督が、イギリス人詩人ジークフリード・サスーンの半生を描いた本作。第1次世界大戦で武勲を立てて勲章を得るも大きなトラウマを負い、良心的兵役拒否者としてスコットランドの病院に収容されたサスーン。戦争の恐怖について、そして戦争を引き起こした権力者への風刺でもあるサスーンの詩の数々と共に、ゲイだった彼の芸術界の人々との恋愛もつづられる。

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 トラウマを抱え続け、そこから救われることのなかった人物ということで心身共に負担が大きそうな役柄ではあるが、ジャックは「僕にとって演技とは、あてずっぽうなんだ」と明かす。「さっきまで向こうでアイスクリームを食べていたと思ったら、その直後に塹壕にいるという感じ。俳優の特権は、実際に苦しむ必要がないということ。キャラクターは現実じゃないし、それをリアルに見せ、リアルに感じさせるのが挑戦。くどくどと悩みすぎることはなかった。戦争に行ったことがないなら、それについて悩むことはない。自分の人生での出来事を利用しようとはするけど、僕の人生で第1次世界大戦の塹壕にいるというような経験に近いものはない。だから、その振りをする。その振りをするのを楽しんでいる。それは楽しいことだよ」とざっくばらんに語った。

 自分は、役柄に徹底的に成り切るために生活まで変えてしまう“メソッドアクター”では絶対にないというジャック。「そうする俳優たちには本当に敬服しているけど、その反対もいいと思う。僕は“魔法の線”を越えるのを楽しんでいるんだ。一方の側は自分自身で、もう一方は他の誰か。それをパッと飛び越えるのをね」と続けていた。サスーンと恋愛関係となる作曲家で俳優のアイヴァー・ノヴェロ役は『戦火の馬』のジェレミー・アーヴァイン、晩年のサスーン役は「ドクター・フー」のピーター・キャパルディが務めている。(編集部・市川遥)

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