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『007』ジェームズ・ボンドの家はこうして作られた!日本の要素も

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』よりスクーターで家へ向かうジェームズ・ボンド
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』よりスクーターで家へ向かうジェームズ・ボンド - (c) 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアートディレクターであるニール・キャロウとセットデコレーターのヴェロニク・メレリーがインタビューに応じ、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の家をどのようにして作り上げていったのかを明かした。

【画像】メガホンを取ったのは日系アメリカ人監督

 ボンドがMI6引退後に居を構えたのは、カリブ海の島国ジャマイカだ。キャロウは「ボンドはジャマイカでほとんど現地人のように暮らしている、というアイデアから始めていった。彼の住居は、自分で建てたわけではないけれど、ニーズに合わせて自分で手を加えているという感じだ」と出発点を語る。時間をかけて美しいビーチとプライベートな雰囲気のある場所を見つけ、ボンドの家は実際にジャマイカの素材を使い、ジャマイカの人々の手で建てられた。

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 「使ったのは、サステナブルなジャマイカン・マホガニー。これはジャマイカではすぐに育つ木なんだ。植民地時代風の家にはしたくなくて、参考にしたのはジャマイカやカリブ海の建築物だ。また、禅のような平和な雰囲気のある家にしたかった。日本の要素もちょっと感じられると思うよ」(キャロウ)

 その家を“ボンドの所有物”で飾り付けていったのがメレリーだ。「(内装は)美しいものでいっぱいなんだけど、あからさまではなく控えめにしたかった。例えば、アイコニックなデザイナーの品でも、派手なものではなく、一生使えるような素晴らしい作りのもの。ちょっとボンドみたいなものね。彼も時代と場所を超越するから。彼の周りを、そういうもので囲もうとした。自然に深く根差していて穏やかで、北欧風の雰囲気もある。アイコニックなものととてもシンプルなものを交ぜ合わせていったの」(メレリー)

 その家をダニエルが初めて訪れた時の出来事が、メレリーにとってとても印象的だったのだという。「ダニエルは物をいろいろと動かして、その場所を自分のものにしていったの。セットを作る時は理論的にやる感じだけど、彼はボンドとして実際に動いて、部屋をキャラクターに適合させていった。本とかをもっとごちゃごちゃにしたりして。わたしはボンドがそうするとは想像していなかったから、その過程を見るのはとても興味深かった」。細部まで考え抜かれたロケーション、外観、インテリア、そしてそこに加えられたダニエルのボンドとしての視点……スクリーンに映る時間は決して長くはないものの、ボンドの家のシーンには見どころがいっぱいだ。(編集部・市川遥)

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は公開中

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