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本郷奏多、初の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で新境地へ

大部屋俳優を演じる本郷奏多。
大部屋俳優を演じる本郷奏多。 - (C) NHK

 現在放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のひなた編で、川栄李奈ふんするヒロインのひなたが出会う若き大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる本郷奏多。 本郷と言えば、エキセントリックな役柄で作品に彩を添えることが多いが、本作の役柄については「久々に普通の人間を演じた」と笑う。そんな本郷がひなた編の魅力を語った。

本郷奏多演じる五十嵐文四郎の場面写真

 岡山市内の商店街の和菓子屋に生まれた安子(上白石萌音)から、その娘るい(深津絵里)、そしてるいの娘ひなたという3世代に渡る女性たちを描いた「カムカムエヴリバディ」。大正14年から始まった物語は時を経て、川栄ふんするひなた編では昭和40年代の京都が舞台となる。「僕が演じる五十嵐というキャラクターは、いわゆる時代劇の大部屋俳優で、エキストラ的なお仕事をしている俳優さんなのですが、夢を持ったガッツある人物なんです」と自身の役柄を説明する。さらに「ただかなりいろいろな面で不器用で、ひなたとはかみ合っているような、いないような関係なのですが、二人はいい感じになっていきます」と語る。

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 本郷にとって連続テレビ小説への出演は初めて。「僕は完全なる夜型人間で、お恥ずかしいのですが、朝ドラはほとんど触れたことがないんです」と苦笑いを浮かべる。「でもうちの両親は欠かさず朝ドラを観ているので、今回出演が決まったことを伝えたら、ものすごく喜んでくれました。やっぱり大きな作品なんだなと感じました」と反響が大きかったことを明かした。

本郷奏多
(C) NHK

 実際の撮影現場に入って驚いたのが、制作陣のモノづくりへのこだわり。「僕が演じている五十嵐は大部屋俳優なのですが、大部屋俳優さんたちの生い立ちを聞いた資料や、参考になる作品のDVDを用意してくださっていました。そのほか、キャラクターを作るうえで役立つ資料もたくさんいただきました」と感謝を述べた。さらに、タイトな撮影のなか、質量ともに高い技術力で作品を作り上げるスタッフの力量にも驚いたという。

 普段はやや癖のあるキャラクターにふんすることが多い本郷だが、今回演じる五十嵐については「久々に普通の人間なので、肩の力を抜いて、僕自身もリラックスして楽しんでお芝居をしています」と語った。詳しい設定について「夢のために一生懸命努力している、とても真面目な青年」と特徴をあげ、「その真面目さは自分に似ているなと思います。僕もこう見えて仕事に対しては真面目なので(笑)」と付け加えた。一方で「人に誤解なく言葉を伝えることが苦手で、非常に不器用な青年。ひなたにもうまく気持ちを伝えられないところがあり、もどかしくも感じます。僕はわりと世渡り上手な方なので、その部分は似ていませんね(笑)」と分析した。

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 連続テレビ小説と言えば、ヒロインと相手役との恋模様も見どころの一つ。「いままでの安子さんやるいさんは、いわゆる乙女な感じだったと思いますが、ひなたさんはすごくヤンチャな男の子みたいな元気なタイプ。キュンキュンするような瞬間はあまりないと思いますが、小さな男の子と女の子がケンカをしながら仲が良くなるような、ほほ笑ましい関係性になるのでは」と期待をあおった。ひなた演じる川栄とは初共演となるが「お芝居の時間を重ねるたびに、素晴らしい女優さんだなと思います」と称賛。その理由について「ものすごく努力家でストイックなのに、それを感じさせないように振る舞うんです。とても尊敬できる方です」と語った。

 最後に、オンエアに向けて「時代も現代に近づいてきますし、共感できるエピソードも増えてくると思います」とアピールした。さらに「これまで僕のことを知らなかった方にも観ていただけるのかなと思うと楽しみです」と今までにないキャラクターが、自身の新境地となることに期待を込めた。(取材・文:磯部正和)

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