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新キャットウーマン女優、『ザ・バットマン』決定後に先輩ミシェル・ファイファーから激励の言葉

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』ゾーイ演じるセリーナ・カイル
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』ゾーイ演じるセリーナ・カイル - (C) 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC

 映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(3月11日全国公開)でキャットウーマンことセリーナ・カイルを演じるゾーイ・クラヴィッツがリモートインタビューに応じ、歴史あるキャラクターを演じる心境や、先輩キャットウーマンとのエピソードについて語った。

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 キャットウーマンはこれまで、ミシェル・ファイファーハル・ベリーアン・ハサウェイといった人気女優たちが演じてきた。彼女たちに続く形で、キャットウーマンを名乗ることに「とても光栄です」と心境を明かすゾーイは、「キャットウーマンは何十年にもわたって受け継がれている数少ないキャラクターで、演じる役者も一握りしかいません。周囲からはよく『目標とするキャットウーマンは?』と聞かれるのですが、他と比較するのは良くないと思っています。新しい解釈のキャットウーマンを演じる貴重な機会をいただけて嬉しいですし、たくさんの女性からサポートの声をいただけたことも幸せです」と充実感をにじませる。

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 映画『バットマン リターンズ』(1992)でキャットウーマンを演じたミシェルとは、『ザ・バットマン』出演決定後にゴールデン・グローブ賞の授賞式で会うことができたという。「ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』で授賞式に参加した時、ミシェルにお会いしました。彼女は夫(『ビッグ・リトル・ライズ』脚本家のデイビッド・E・ケリー)と一緒に出席していました。彼女の近くにいるのが恥ずかしかったのですが、とても優しく接してくれて『あなたは立派なキャットウーマンになる』と一言伝えてくれたんです。今でも心に残っている言葉で、彼女のサポートする姿勢に、改めて感動しました」と激励の言葉を胸にキャットウーマンを演じていた。

 バットマンを名乗って2年目のブルース・ウェインが、ゴッサムで多発する殺人事件を調査していく本作。脚本を読んだゾーイは、「とても驚きました。昨今あまり製作されないタイプのノワール映画で、アクションシーンもふんだんに盛り込まれている印象を受けました。70年代の雰囲気が漂う世界観で深みのあるキャラクターたちがアクションを披露したり、新たな解釈で描かれています」と感想を述べると、「途中から『バットマン』映画の脚本を読んでいることを忘れてしまうほど没入していました。セリーナ・カイルがキャットウーマンではないのか? とも思いましたし、バットマンもいい意味でバットマンらしくない描かれ方なんです。それは、脚本家が既存のキャラクターを活用している良きサインだと思っています」と世界観にのめり込んでしまったようだ。

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キャットウーマンは敵か、味方か - (C) 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC

 本作の興味深い点として、「本編観賞後も、セリーナが一体何者なのか明確にならないんです」と語るゾーイ。「真実を語っているのかもわからない謎多き女性で、複雑な性格だからこそ、ゴッサムという危険な街で生き残れるタフな精神力を持っています。誰の協力も求めない独立思考ですが、重要な情報を握るバットマンと出会うことで、人を頼るようになっていきます。似たもの同士の二人が、いかにして協力関係を築いていくのか、関係性の変化も見どころです」

 キャットウーマンといえば、しなやかな身体から繰り出される華麗なアクションも見どころ。ゾーイは、撮影開始の3か月前からイギリス・ロンドンでトレーニングを始め、キャットウーマンになるための肉体改造を行った。「セリーナは柔軟な身体を使って戦うので、私も彼女のような筋肉量や体幹を手に入れる必要がありました。トレーニングでは、キャットウーマンの動き方やファイトスタイルはどんなものなのか研究しつつ、彼女の俊敏性をいかにリアルに表現するのかを突き詰めていきました」

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 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の撮影は、新型コロナウイルスのパンデミック下で行われた。途中で撮影が中断する事態にも見舞われたが、ゾーイはトレーニングを怠らなかった。「最初の頃よりかなり成長したと思います。中断期間は、いつ撮影が再開されるのかわからない状況だったので、仮に『明日から撮影再開です』と伝えられた時に、筋力が落ちていたり、体型が変わってスーツが着れないなんてことが起きたら大変です。そういった意味でも、自粛中もトレーニングを継続したことで、モチベーションを高く保つことができました」と振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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