アカデミー賞作品賞候補2作がヒット！『ウエスト・サイド・ストーリー』は3日間で2億円突破
映画週末興行成績
2月12日～13日の土日2日間の全国映画動員ランキングが14日に発表され、第94回アカデミー賞ノミネーションで作品賞候補になった『ウエスト・サイド・ストーリー』と『ドライブ・マイ・カー』がランクイン。監督賞含む7部門でノミネートされたスティーヴン・スピルバーグ監督のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は2位のスタート。日本映画史上初となる作品賞、脚色賞など計4部門で候補入りした濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』が公開から26週目にして8位に初登場となった。
2位の『ウエスト・サイド・ストーリー』は、土日2日間で動員9万1,000人、興収1億3,700万円をあげ、初日から3日間の累計では動員15万人、興収2億円を突破。1961年に映画化されアカデミー賞で10部門を受賞した1957年初演のブロードウェイ・ミュージカルを映画化。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」をモチーフにしたストーリーで、舞台は1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。ヨーロッパ系移民のトニー（アンセル・エルゴート）と、プエルトリコ系移民のマリア（レイチェル・ゼグラー）の許されない恋の行方を描く。アカデミー賞では作品賞、監督賞のほか、マリアの兄の恋人アニータを演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞にノミネート。撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、録音賞でも候補入りした。
8位に急浮上した『ドライブ・マイ・カー』は、第94回アカデミー賞で作品賞のほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門でのノミネートという歴史的快挙を受け、2月13日時点での上映館数は213館に倍増。村上春樹の短編小説を『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督が映画化。出演に西島秀俊、三浦透子、岡田将生ら。
初登場5位に、迫稔雄のギャンブル漫画を横浜流星主演で実写映画化した『嘘喰い』。横浜演じる「嘘喰い」の異名を持つ天才ギャンブラーが、国家をも凌ぐ支配力を誇る闇ギャンブル倶楽部の頂点を目指す。監督を『リング』『スマホを落としただけなのに』シリーズなどの中田秀夫が務め、共演に佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多らが名を連ねる。
8週目を迎えた『劇場版 呪術廻戦 0』は、2日間で観客動員15万9,000人、興行収入2億2,600万円をあげ4週連続首位をキープ。累計では興収110億円を突破し、歴代興収ランキング27位まで浮上している。
今週は清水崇監督、Koki,主演のホラー『牛首村』、福本莉子＆松田元太（Travis Japan／ジャニーズ Jr.）共演のラブストーリー『君が落とした青空』、ゲームシリーズ「アンチャーテッド」を原作にしたトム・ホランド主演のアクションアドベンチャー『アンチャーテッド』、アニメーション映画『グッバイ、ドン・グリーズ！』などが公開される。（編集部・石井百合子）
【2022年2月12日～2月13日の全国映画動員ランキングトップ10（興行通信社調べ）】※（）内は先週の順位
1（1）『劇場版 呪術廻戦 0』：8週目
2（初）『ウエスト・サイド・ストーリー』：1週目
3（2）『コンフィデンスマンJP 英雄編』：5週目
4（5）『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』：6週目
5（初）『嘘喰い』：1週目
6（4）『ゴーストバスターズ／アフターライフ』：2週目
7（3）『大怪獣のあとしまつ』：2週目
8（圏外）『ドライブ・マイ・カー』：26週目
9（6）『バイオハザード：ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』：3週目
10（7）『鹿の王 ユナと約束の旅』：2週目
