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ムロツヨシ、刑事役でWOWOW連ドラ初主演「コメディー作品ではありません」

「連続ドラマW 雨に消えた向日葵」で刑事・奈良健市を演じるムロツヨシ
「連続ドラマW 雨に消えた向日葵」で刑事・奈良健市を演じるムロツヨシ

 俳優のムロツヨシが、WOWOWで7月から放送・配信される「連続ドラマW 雨に消えた向日葵」(全5話)で主演を務めることが明らかになった。WOWOWドラマ初主演となるムロは、コメディー路線を封印し、ある少女の失踪事件の捜査に執念を燃やす刑事役に挑む。

「連続ドラマW 雨に消えた向日葵」特報映像

 本作は、小説家・吉川英梨の同名小説を原作に、ある少女失踪事件を追う刑事と、失踪した少女の家族の苦悩と執念を描いたヒューマンミステリー。ある豪雨の日、埼玉県坂戸市で、小学五年生の少女・石岡葵が失踪した。県警捜査一課の警部補・奈良健市(ムロツヨシ)は、一報を受けて現場へ急行する。失踪の原因は、誘拐か、事故か、それとも両親の不仲を理由にした家出か。かつて、妹が暴漢に襲われて以来心を閉ざしたことで刑事を志した奈良は、執念の捜査で真相に迫っていく。

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 ムロが演じる奈良は、仕事熱心で上司や同僚からの信頼も厚い刑事だが、私生活はおざなりで他人に心の内を見せない、どこか陰のあるキャラクター。失踪事件を捜査するうちに、娘の無事を願う家族の一途な思いと、かつて救えなかった自分の妹への思いとを重ね、罪滅ぼしをするかのごとく捜査にのめり込む。

 「行方不明となったひとりの少女が『生きている』ことを信じ、追いかけ続ける。ただただその男と向き合った日々です。演じることに没頭しました。ぜひ、皆様に観ていただきたいのです。ただ、コメディー作品ではありません」というムロは、「刑事ドラマでもあるのですが、私を含めましてまわりの刑事たちが、、、コメディー畑の方たちばかりで、それはそれで、え? どう観たら良いの? という、そこがまたこのドラマの説得力になっていることを信じています」とコメントを寄せている。

 痛々しいほどの執念で事件を追う、切なく強い刑事像をムロはどのように体現しているのか。原作者の吉川は「小説からそのまま飛び出してきたようです」と太鼓判。WOWOWの公式YouTubeチャンネルでは、特報映像も公開されている。

 脚本は「ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○」の関えり香が担当。監督は土方政人岩田和行が務める。ムロツヨシ、吉川英梨のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

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ムロツヨシ

罪悪感からくる正義感なのか、正義感があるからこその抱え続ける罪悪感なのか、どちらにせよそこから生まれる使命感だけで生きている男です。そんな男を演じることになりました。
行方不明となったひとりの少女が「生きている」ことを信じ、追いかけ続ける。
ただただその男と向き合った日々です。演じることに没頭しました。
ぜひ、皆様に観ていただきたいのです。
ただ、コメディー作品ではありません。
刑事ドラマでもあるのですが、私を含めましてまわりの刑事たちが、、、コメディー畑の方たちばかりで、それはそれで、え? どう観たら良いの? という、そこがまたこのドラマの説得力になっていることを信じています。
人間ドラマです。
何があるかわかりゃあしないこのご時世。
「何かを信じる」ことの必要性や重みを、真っ直ぐにお伝えできたら、と思います。
どうかいろんな想像と共にオンエアをお待ちください。

原作者・吉川英梨

連続ドラマWは良質で大人なドラマを放送している枠という印象、ドラマ化を大変光栄に思いました。また本作は、私が生まれ育った埼玉県坂戸市が舞台です。ドラマの舞台に選ばれたことに格別の喜びがありました。
主演のムロツヨシさんは器用に何でも演じる役者さんという印象がありました。主人公・奈良健市役と聞いて「なるほどな」。実際に見させていただくとあまりに奈良健市すぎる、と思いました。小説からそのまま飛び出してきたようです。
脚本を始め制作陣のみなさんが原作に敬意を持って作っていただいたからこそ。原作を読んだ方も未読の方も納得の、質の高い刑事ドラマをお楽しみいただけると思います。

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