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本郷奏多「カムカム」で魅せる演技力!“空白の10年”を経た五十嵐の成長

本郷奏多
本郷奏多 - (C) NHK

 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)の第22週で、再び姿を見せた本郷奏多。ヒロインの相手役となる五十嵐文四郎役として熱い視線を集めてきたが、物語では10年の月日が経過していた。久々に登場して大きく成長した姿を見せた五十嵐を演じる、本郷の確かな表現力を確認することができる。

虚無蔵の前に五十嵐が現れ…第105回【写真5枚】

 連続テレビ小説の第105作「カムカムエヴリバディ」は、昭和から令和にわたる時代をラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・母・娘、3世代の親子の100年を描いた物語。本郷ふんする五十嵐文四郎は、登場時に「チッ」と舌打ちをするなど、第一印象の悪さも反響を呼んだ。本郷にとって初出演となる朝ドラで、若き大部屋俳優にしてヒロインの相手役という大役を担うこととなった。

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 かつてはひなた(川栄李奈)と二人で夏祭りへ行き、プロポーズのような言葉すら発していた五十嵐。いつまでも未来が見えない五十嵐は「ひなたが一番大切」と言い、家業を継ぐべく一緒に東京に行こうと持ち掛ける。ひなたは「夢から逃げる言い訳につかわんといて」と叱咤し、「文ちゃんが私の夢や」と激励するが、五十嵐は「もう傷つけたくないし、傷つきたくない」とひなたの元を去る。安子やるいとは異なる普通の恋模様も話題だった二人だが、五十嵐は「ひなたの明るさが放つ光がまぶしすぎるんだ」とひなたを突き放してしまうのだった。

 それから10年、ひなたがハリウッド映画『サムライ・ベースボール』に関わるなか、オーディションに先立って映画村の道場にハリウッドのアクション監督が来ることに。道場で待っていたひなたの前に、別れた五十嵐が姿を見せた。意想外の再会に「ハリウッドのアクション監督って……?」と驚くひなたに、五十嵐は落ち着きのある笑顔で「俺だよ」と答え、続けて「正確にはそのアシスタントなんだけど」と説明。ハリウッドの一員となってカムバックした五十嵐は、ひなたと別れて以降の“空白の10年”について打ち明ける。

 父の会社で働くために東京に帰った五十嵐は、朝は虚無蔵(松重豊)から譲り受けた木刀で素振り、夜は錠一郎(オダギリジョー)がくれたトミー北沢(早乙女太一)のCDを聴いていたという。五十嵐はトミーの楽曲に触発されて、家族から反対を受けながらも会社を辞めて渡米。映画村での経験を生かしてハリウッドで活躍の場を見出していたのだった。そう語る目には自信が満ちあふれ、別れのときの様子がから一変。オーディションでも余裕のある言動を見せていた。

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 今回の役どころについて「久々に普通の人間なので、肩の力を抜いて、僕自身もリラックスして楽しんでお芝居をしています」と語っていた本郷だが、どこか憎めない人間味あふれる魅力の詰まった五十嵐を等身大の演技で表現。成長後の五十嵐から空白の時間を想像させるような芝居を披露している。かつての“無愛想な男”からは想像もつかないような、確かな成長を感じさせる姿での再登場には、視聴者からも祝福の声が続々とあがっている。

 29日放送された第104回の最後には、師匠のような存在である伴虚無蔵とも再会を果たし、アニー・ヒラカワ(森山良子)からの『サムライ・ベースボール』に関するオファーを断り続けていた虚無蔵に立ちはだかる姿が。10年越しの殺陣が見られるのか? そして何より気になるのは、ひなたと五十嵐のもどかしい関係だ。お互い成長したことを確認しあった二人がそのような言葉を交わすのか。そして二人が向かう先は? 今後の展開にさらなる期待が高まる。(編集部・大内啓輔)

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