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菊地凛子「TOKYO VICE」新聞記者役への思い…男社会を逆手に取って生き延びようとしたキャラクター

「演じていてとてもやりがいがありました」と語った菊地凛子 - photo:映美
「演じていてとてもやりがいがありました」と語った菊地凛子 - photo:映美

 WOWOWと HBO Max の共同制作ドラマ「TOKYO VICE」に出演した菊地凛子がインタビューに応じ、自身が演じた役柄への思いを語った。

【画像】豪華キャストが集結!「TOKYO VICE」キャラクタービジュアル

 「TOKYO VICE」は、1990年代の日本を舞台に、大手新聞社に就職したアメリカ人青年・ジェイク(アンセル・エルゴート)が、特ダネを求めて東京の闇社会に足を踏み入れていくさまを描いた全8話のクライムサスペンス。菊地が演じた丸山詠美は、1990年代の完全なる男社会の新聞社を生き抜いてきた女性記者で、指導係として新人のジェイクと関わっていくことになる。

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 第1話でメガホンを取ったほか、シリーズ全体のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた巨匠マイケル・マン監督は、詠美というキャラクターについて子細なアイデアを持っていたと菊地は振り返る。「マイケル・マン監督は作品に対してとても情熱を持っていて、すごく細かくアイデアや考えをまとめたノートをいつも持ち歩いていらっしゃいました」

 「1990年代、今以上に女性が社会で活躍することが難しい時代に、詠美は男社会の典型であるような新聞社で働いていました。そんな、彼女が自分のアイデンティティを押さえつけなければいけない環境で、どうやって女性としてチーフキャップまで上り詰めたか、どんな志を持っていたのか、さまざまな質問にもマイケル・マン監督はいつも明確に答えてくれました」と明かした菊地。さらに菊地自身もリサーチを行い、実際のジャーナリストに会って話を聞き、詠美を記者として説得力がある血の通った人物にしていった。

菊地凛子

 そんな詠美を演じることは、菊地にとって大きな意味を持つことになった。「女性が生きづらい時代と場所だったからこそ、負けないでやっていくにはどうしたらいいのか。彼女は上司に1言われたら10以上やるなど新聞記者としての志が誰よりも強く、媚びることではなく、男社会を逆手に取ることで生き延びようとしたと感じました。そういった意味で詠美はすごく強いキャラクターで、演じていてとてもやりがいがありました。彼女のように強いキャラクターに出会えることはとても珍しく、大切に演じていこうという気持ちが高まりました」と真摯に役に向き合った。

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 そして、詠美の境遇は、多かれ少なかれ誰もが共感できるものでもある。菊地は「社会で生きるには、誰しも自分のなかで起きていることをぐっとこらえて、戦っていかないといけないこともあると思います。だからこそ、皆さんにも彼女の気持ちにリンクしていただけるとうれしいです」と呼び掛けていた。(編集部・市川遥)

「TOKYO VICE」第1話はWOWOWオンデマンドにて日米同時配信中&4月21日まで丸の内ピカデリーで限定上映、4月24日より毎週日曜午後10:00~WOWOW独占放送スタート

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