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役所広司、ヴィム・ヴェンダース監督とのタッグに感激!「業界にしがみついてきてよかった」

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ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司
ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司

 ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督と俳優の役所広司が11日、都内で行われた「THE TOKYO TOILET Art Project with Wim Wenders」記者発表会に出席し、東京・渋谷の公共トイレを舞台にした映像作品を製作することを発表した。この日は、安藤忠雄(建築家)、長谷部健(渋谷区長)、柳井康治(プロジェクトオーナー)、高崎卓馬(クリエイティブディレクター)も来場。小池百合子東京都知事からはメッセージが寄せられた。

ヴィム・ヴェンダース×役所広司!【写真】

 「THE TOKYO TOILET」は多様性を受け入れる社会の実現を目的に実施する公共トイレ改修プロジェクト。世界的に活躍する16名の建築家やクリエイターが参画し、新たなデザインで改修した公共トイレを渋谷区内の17か所に設置している。柳井は、アートが持つこれまでの固定概念を覆す力を使い、プロジェクトをより広めたいと考え「もし実現できたらワクワクすることを基準」に企画を練ったそうで、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』などで知られるヴェンダース監督、日本が誇る俳優・役所にオファーしたのは、その思いが形になったもの。

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 ヴェンダース監督は「オファーを受けたときは『えっ、トイレ!?』と驚いた」というが、安藤ら敬愛する人々が関わっている同プロジェクトに参加することに社会的意義を感じ、「自分にとって大きなチャレンジになる」と思ったことから快諾。「トイレは英語でレストルームと言い、レストには休むという意味があります。東京で実際にトイレを見たとき、真の意味で休める空間だと感じたので、それにまつわる物語を何章かに分けて綴りたい」と物語の構想を打ち明けた。現在はシナリオハンティング中だというが、役所演じる清掃員については「こういう仕事をしているわけだから、人間を愛していなければいけないと思う。仕事に対しても人に対しても献身的な人物だと思います」と話した。

 役所は「この場に立てることを幸せに思います。ヴィム・ヴェンダース監督の作品に参加できることは、俳優になって40年、頑張ってこの業界にしがみついてきてよかったなと思います。素晴らしいご褒美をいただいたような気がします」と感激しきり。また、「撮影をしながら映画を仕上げていくという、これまでのヴェンダース監督がやられた手法で行われると思っています」と撮影現場を想像しながら、「トイレを舞台に、365日休まず、1日3回トイレを清掃する男(役)ですけど、とても美しい物語になる予感がしました。監督は(役の)私生活もいろいろ考えてくださって、とても美しい人間だという感じがしました」と作品や役柄に対する思いも伝えた。

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 そんな役所について、ヴェンダース監督は「出演作をたくさん拝見しています。何か特別なものを持っていて、自分でありながら全く異なるキャラクターを演じられる役者だと思います」と印象を明かす。そして「自分は好きでもない役者とは仕事ができません」と断言し、「役所さんは悪い刑事役をやっていてもいいなと惹かれるので、なぜこんなにも好きかを知るためにも一緒に仕事をしたい」とラブコール。役所は「監督に嫌われないように頑張りたい」と気合を込め、会場を笑いに包んだ。(錦怜那)

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