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役所広司、菅田将暉&森七菜と親子役 直木賞「銀河鉄道の父」映画化2023年公開

『銀河鉄道の父』の森七菜、役所広司、菅田将暉
『銀河鉄道の父』の森七菜、役所広司、菅田将暉 - (C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会

 俳優の役所広司菅田将暉森七菜が、宮沢賢治の生涯を父親の視線から描く映画『銀河鉄道の父』で親子役を務めることが明らかになった。作家・門井慶喜の第158回直木賞受賞作を、『ソロモンの偽証』などの成島出監督が映画化。役所が賢治の父・政次郎を、菅田が賢治を、森が賢治の妹・トシを演じる。

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 「銀河鉄道の父」は、原作者の門井が、宮沢賢治資料の中から、父・政次郎の情報をかき集めて描いた親子愛の物語。役所演じる政次郎は、父の代から質屋を営む、責任感ある明治の男。子育てに熱心で、一家の主人として厳格であろうと努めるも、長男・賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。

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 政次郎を演じる役所は「原作に、宮沢賢治の父政次郎のことを『厳格だが、妙に隙だらけの父親だ』というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました」と明かしている。

役所広司が演じる賢治の父・政次郎(C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会

 一方の賢治は、家業を継ぐことに反発し、学力もないのに学問の道へ進み、商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと言い出すなど、我が道を行くばかり。丸刈り頭で賢治役に挑んだ菅田は「役との出会いはいつも不思議な縁を感じますが、今回ほど出会えて良かったと思わされた現場も珍しいように思います。過不足なく演じることは不可能かもしれませんが、自分なりに宮沢賢治と真摯に向き合わせて頂きました」と撮影を振り返る。

 森が演じるトシは、そんな政次郎と賢治がうまくいくように指南する、賢くしっかり者の妹。人間味あふれる親バカ・ダメ息子の闘いの日々を描く本作の魅力を 「宮沢賢治作品は国語の教科書などで読んだりもしていたので少し難しく考えてしまっていましたが、そんな若い世代の人にも、宮沢家の暖かく愉快で人間味溢れる時間が描かれたこの作品を通して、より宮沢賢治作品を楽しめるきっかけにもしていただけると思います」と語っている。

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 小説発売の翌年となる2017年から映画化企画が動き出し、今年の5月~6月に撮影。賢治の没後90年(1896年8月27日生~1933年9月21日没)となる、2023年のゴールデンウィーク公開を目指す。キャスト、監督、原作者のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

役所広司(宮沢政次郎役)

原作に、宮沢賢治の父政次郎のことを「厳格だが、妙に隙だらけの父親だ」というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました。
また、この人物を作り上げる為に「花巻弁」を聞き取れるギリギリまで攻めてゆけば強力な武器になると信じ頑張りました。
成島組に集まったスタッフ、キャスト、素晴らしいチームでした!

菅田将暉(宮沢賢治役)

クランクイン前に、岩手県花巻市に行きました。
町の至るところに、宮沢賢治さんの言葉や生きた証が残っていて、その残り香を感じることができました。
ひとりの生き様が約100年後の今なおこれほど土地に影響を与えている。
そして、その言葉や思想、物語は海を渡り世界中に伝わっている。
改めてそんな事を思うと、あまりにも大役で身が引き締まる思いでした。
しかし今回はその家族のお話です。賢治の父や母、妹、弟、祖父、家族との時間がいかに彼の人生にとって大切であったか。
偉大な作品の裏側を想像すると、ひとりの何者でもない青年にも見えてきました。
役との出会いはいつも不思議な縁を感じますが、今回ほど出会えて良かったと思わされた現場も珍しいように思います。
過不足なく演じることは不可能かもしれませんが、自分なりに宮沢賢治と真摯に向き合わせて頂きました。
どうか、宜しくお願いします。

森七菜(宮沢トシ役)

今回宮沢賢治の妹宮沢トシを演じさせていただくことになりました。森七菜です。「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」など、あの名作たちが生まれた時間を肌で感じることが出来た事は、今後の人生においてもとても貴重で豊かな経験になりました。宮沢賢治作品は国語の教科書などで読んだりもしていたので少し難しく考えてしまっていましたが、そんな若い世代の人にも、宮沢家の暖かく愉快で人間味溢れる時間が描かれたこの作品を通して、より宮沢賢治作品を楽しめるきっかけにもしていただけると思います。

監督・成島出

どんな時代でも、親は子の心配をし、振り回されるものです。それは、国民的作家、宮沢賢治の父にも当てはまりました。
門井慶喜さんの原作で描かれている、宮沢賢治の父・政次郎の"父でありすぎる"人物像に魅了されました。そして、ダメ息子だった賢治が、生きる道を見つけ、若くしてその生涯を閉じるまでを、底なしの愛で包み込んだ宮沢家の人々に、普遍的な家族の絆を感じました。
役所広司さんの大らかで人を惹きつける父・政次郎、菅田将暉さんの繊細で透き通ったガラスのような息子・賢治、森七菜さんの賢明ではじけるような輝きを放つ妹・トシに、ご自身の家族や大切な人を想いながら観て頂けたら幸いです。

原作・門井慶喜

子供が親を選べないように、親も子供を選べない。生まれてくるのは天才か、努力家か、それとも生活能力のない夢想家か。
宮沢賢治はそのすべてだった。ありあまるほどの生活能力を持ち、家の将来に全責任を負わなければならない父・政次郎との共感。衝突。その向こうにあるものの輝き。
この世には、親子の数だけ銀河がある。私は今回の映画化をもっとも楽しみにしている者のひとりです。

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