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「鎌倉殿の13人」生田斗真が驚いた源仲章のセリフ

第45回「八幡宮の階段」より生田斗真演じる源仲章
第45回「八幡宮の階段」より生田斗真演じる源仲章 - (C)NHK

 小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で後鳥羽上皇の側近・源仲章(みなもとのなかあきら)にふんし、憎々しいヒールぶりで注目を浴びた生田斗真。大河ドラマは「軍師官兵衛」(2014)、「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」(2019)に続いて3作目、三谷幸喜脚本作品には初参加となった生田が、27日放送の第45回「八幡宮の階段」の撮影を振り返った(※ネタバレあり。45回の詳細に触れています)。

【ネタバレ】鶴岡八幡宮で惨劇…第45回場面写真

 本作は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗)が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。生田演じる源仲章は、義時と後鳥羽上皇(尾上松也)の間で暗躍する役どころ。第45回では、牡丹雪が降りしきる中、鶴岡八幡宮で盛大に執り行われる源実朝(柿澤勇人)の右大臣拝賀式で起こる悲劇が描かれた。

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~以下ネタバレあり~

 仲章といえば、政を手中に収める北条が面白くない後鳥羽上皇の手足となり、平賀朝雅(山中崇)をそそのかして義時の父・時政(坂東彌十郎)とりく(宮沢りえ)の息子・政範(中川翼)を毒殺させたりと暗躍。何かと義時を挑発し、義時らが源頼家(金子大地)を亡き者にした事実も見抜いているようで、義時の妻・のえ(菊地凛子)に接近して証拠をつかもうと画策していた。前回・44回では義時がついに大江広元(栗原英雄)と話し、仲章に「死んでもらう」ことを決意。しかし、仲章の暗殺に向かったトウ(山本千尋)が捕らえられるという予期せぬ事態を迎えた。そして迎えた右大臣拝賀式の日。

 悲劇が起きたのは、実朝が式を終えて楼門から出てきたとき。仲章は弱みを握った義時から半ば強引に太刀持ちを奪ったことで予期せぬ形で絶命することになるが、生田は台本を読んだ段階で仲章の最期のセリフに驚いたという。

 「台本を読んでびっくりしたんですけど、仲章の最期の断末魔というか、最期のセリフが『寒い、寒いぞ、寒いんだよ!』というセリフなんです。普通はやられたときのシーンって、『なぜだ!』とか『貴様!』とかそういうセリフのような気がするんですけれど、三谷(幸喜)さんのセンスというか独特の感性で、こんなにもすてきなセリフというか、すてきなシーンをいただいて、冥利に尽きるなという思いでやらせていただきました。あんなに大きな階段のセットも、ワクワクするような撮影になりましたし、すごくいい日に、思い出深い日になりました」

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 仲章の最期の言葉について、「役者によって、というか、言い方ひとつでどういう捉え方もできるようなセリフをいただいたので、これはなかなか難しい宿題を出していただいたな、という気はがしました。仲章は太刀持ちの役割を半ば強引に義時から奪い取るような形で務めるわけですけど、『思ったより寒かった』というのもあると思うんですよね。本当に寒くて、『なんでこんなに寒いんだよ、こんなんじゃ代わるべきじゃなかったな』という怒りもあるだろうし、その『寒いんだよ』の裏には『俺じゃないだろ! なんでお前、間違えたんだよ。なんで俺が斬られなきゃならないんだよ!』という思いもあった。そして、こんなところで自分の人生は終わってしまうのか、こんなはずじゃなかったんだという悲しみの叫びでもあると思います」と自身の解釈を述べる生田。同時に、「オンエアをご覧になった皆さんにどういうふうに受け取っていただけるのか、すごく楽しみにしています」と視聴者の反応に期待を寄せていた。

 25日放送のNHKトーク番組「あさイチ」の「プレミアムトーク」で小栗旬がゲストとして出演した際には、生田の名ヒールぶりも話題に。小栗と生田はプライベートでも親しいことで知られているが、仲章が「朝廷と鎌倉を結ぶ役割にわたしより適任の者がいれば教えてくれよ」「わたしが執権になろうかな~」と高笑いしながら義時を挑発する場面が流れると、小栗は「ほんとにあの時は殺す!って思いました(笑)」と生田を称えていた。(編集部・石井百合子)

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