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「今際の国のアリス」クイナ役・朝比奈彩、アクション開眼までの道のり 水着姿で難技熱演

朝比奈彩
朝比奈彩 - 写真:杉映貴子

 Netflixの人気サバイバルドラマ「今際の国のアリス」(シーズン1&2全世界独占配信中)で、アクション女優としての才能を開花させている9頭身のモデル、俳優の朝比奈彩。空手の達人・クイナとして、キレと迫力のある動きを披露している彼女だが、本シリーズに参加するまでアクションは未経験だったという。助産師助手から芸能界入りを果たした経歴を持つ朝比奈が、アクション開眼までの道のりや本作を経ての新たな目標を明かした。

【動画】インタビューの様子

クイナを演じるまではアクション未経験

「今際の国のアリス」シーズン2より朝比奈彩演じるクイナ(C) 麻生羽呂・小学館/ROBOT

 麻生羽呂の同名コミックを、映画『キングダム』シリーズの佐藤信介監督が実写化した本シリーズ。ある日突然正体不明の“今際の国”に迷い込んだアリス(山崎賢人※「崎」は「たつさき」が正式表記)、ウサギ(土屋太鳳)たちが、元の世界に戻るために命懸けの“げぇむ”に挑む。

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 朝比奈が演じているのは、ドレッドヘアと空手の経験を活かした戦闘能力の高さが特徴のクイナ。朝比奈は171センチの身長と手足の長さを活かし、蹴りや突きなど華麗なアクションを繰り出し視聴者を魅了しているが、クイナを演じるまではアクションの経験がなかったという。もともと「学生時代は陸上部に入っていたので、走るのも体を動かすのも大好き。映画などでアグレッシブに動いている女優さんってカッコいいなと憧れていて、いつかアクションをやってみたいと思っていたんです」と憧れを抱いていたそうで、彼女にとって本シリーズはその夢が叶った作品となる。

 念願叶ってのアクション挑戦だが、その道のりは険しいものだったという。クイナのアクションが出来上がるまでに、どのような訓練をしたのだろうか。朝比奈は「シーズン1、2のどちらも撮影の半年くらい前からアクション練習をさせていただいて。シーズン1の撮影前は、アクション撮影のやり方や動き方もまったくわからなかったので、とても大変でした。まず空手の型や基礎を教わり、そこから苦手な部分を克服していく日々。練習あるのみでした」と特訓を重ね、とりわけクイナの必殺技となる“ソバット”を決められるようになるまで苦労をしたと続ける。

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 “ソバット”は高くジャンプして回転しながら後ろ蹴りをする技で、朝比奈は「ジャンプをすることから始めて、できるようになったら、ジャンプをしながら回ってみる。それができるようになったら蹴りを繰り出すという、3段階にわけて練習していきました。学生時代に走り幅跳びをやっていたので、その経験も活かすことができたのかなと思います」と回顧。クイナは劇中、水着姿であることから「擦り傷もあった」と苦笑いしつつも、「練習を積み重ねていくことで、うまくできなかったことを克服したり、新しいことを習得できるようになったりする。また完成した作品を観ると、アクションから“動きで表現する力”を感じられて、アクションってすごく面白いなと思います」とすっかりその魅力に開眼した様子だ。

助産師助手から芸能界へ、“好き”という気持ちが原動力

「今際の国のアリス」シーズン2より左からアン(三吉彩花)、クイナ、ウサギ(土屋太鳳)、アリス(山崎賢人)(C) 麻生羽呂・小学館/ROBOT

 クイナの成長やより深い心情が描かれるシーズン2では、「シーズン1以上に、クイナの感情を乗せてアクションをする必要があった」と新たな難しさも感じたという朝比奈。

  「シーズン1のクイナは『お母さんに会いたい』という一心で戦って、何とか“今際の国”を生き抜こうとしていました。周りの人のことは俯瞰で見ているような感じもありましたが、シーズン2のクイナは『アリスやウサギのために、自分に何ができるだろう?』と考えたり、『チームのために』という思いやりや優しさが生まれてきた。チームみんなの思いを汲み取って、それをクイナのアクションにつなげられたらと思っていました」と語るように、クイナの諦めない力や仲間を思う優しさは、シーズン2の大きな見どころの一つとなっている。

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 朝比奈の努力が結実し、クイナは幅広い層の支持を集めるキャラクターとなった。朝比奈は「クイナにはブレない軸があって、いつも凛としていてすてきだなと思います。わたしもそうありたいと憧れるような人」とキャラクターへの愛情を吐露。クイナは「自分らしく生きること」を願い、葛藤しているキャラクターでもあるが、朝比奈自身「自分のやりたい道に進むまでには、たくさん悩むこともあった」と打ち明ける。

  「わたしは淡路島出身で、高校卒業後に助産師の助手として働いていました。そんな中、モデルへの憧れが膨らんでいって。ヘアスタイルやメイク、ファッションでいろいろな女性像に変身できるって、すごいことだなと感じていたんです。社会人としての経験を捨てて、成功できるかわからない芸能界を目指すことには、もちろん不安もあり、当時19歳だったわたしにとって大きな決断でした」と悩んだ当時を述懐。「でも絶対にやり遂げてみたいと決心をして、失敗やリスクも考えずに上京して。『やってやるぞ!』という一心でしたね。それからは『このお仕事が好きだ』という気持ちに支えられて、がむしゃらに突き進んできました。『もっと表現力を身につけたい』と思う中で、役者のお仕事もいただけるようになってとてもうれしいです。これからも『好きだ』という気持ちは忘れずにいたいです」と力強く語る。

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新たな目標は海外進出!

写真:杉映貴子

 全世界に配信される本シリーズでクイナ役を演じたことで、朝比奈は「ずっとやってみたいと思っていたアクションに挑戦するきっかけをいただき、それからはアクションのお仕事をいただく機会も増えた。ものすごくうれしいです」と感激しきり。2023年の10月には30歳の誕生日を迎えるが、「自分にとって、アクションが軸と言えるものにもなってきた。30代からも、頑張っていきたいです!」とクイナとの出会いが、今後の活動においても背中を押してくれるものにもなっている。

 「本シリーズに出演したことで、海外の方からもSNSやYouTubeにコメントをいただけるようにもなって。お仕事の幅も、海外を視野に広げていけたらいいなと思っています。大きな夢として、いつか世界を舞台にしたモデル、アクション女優として活動できたらと思っています」とまっすぐな思いを胸に、朝比奈彩はこれからも走り続ける。(取材・文:成田おり枝)

「今際の国のアリス」クイナ役、朝比奈彩アクションの裏側!単独インタビュー » 動画の詳細
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