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ちばてつや、松本零士さん訃報に「体中の力が抜けていく」出会いから60年以上

13日に亡くなった漫画家・松本零士さん(2019年撮影)
13日に亡くなった漫画家・松本零士さん(2019年撮影) - Stefano Guidi / Getty Images

 13日に急性心不全のため85歳で亡くなった、「銀河鉄道999」などで知られる漫画家・松本零士さんの訃報を受け、「あしたのジョー」などの漫画家・ちばてつやさんが20日に追悼コメントを発表した。

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 ちばさんはコメントで、松本さんと出会った当時や、机を並べて仕事に勤しんだ日々、世界旅行の思い出を懐古。そのうえで「コロナ禍もあってしばらく会う機会もなく、ぼんやりと心配はしていたのですがまさか…言葉もありません。ここ数年、親しいマンガ家仲間が次々と旅立って淋しい思いをしていたのに、君も逝ってしまったのか。もう…体中の力が抜けていくよ」と無念の思いをつづった。

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 発表によると、松本さんは13日午前11時、都内の病院で息を引き取った。告別式はすでに近親者のみで執り行われ、後日お別れの会が予定されている(詳細未定)。ちばてつやさんのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

ちばてつやさんコメント

松本零士さんが高校を卒業して北九州の小倉から上京したばかりのツメエリ姿、当時19歳の彼と出会って60年以上が経ちました。
ワシもデビューした翌年の18歳。
同じマンガ家の卵、トシが近いせいもあって意気投合、本郷三丁目にあった西陽差し込む4畳半の彼の下宿にはよく遊びに行ったものです。
二人ともまだ稼ぎも少なく満足に食べられなくてね。
松本さんはよく「座布団のようなビフテキを食べたい!」なんて言いながらマンガを描いていました。
二人そろって締め切りに追われ、同じ旅館にカンヅメにされて一緒に机を並べて仕事をしたものです。
当時からワシは遅筆だったので、先に原稿を終わらせた彼に手伝ってもらうこともありました。
忙しい盛りの40歳の頃に、一緒に世界旅行にも行きました。
その時に訪れたアマゾン川やマチュピチュの遺跡などはいちばんの思い出です。
コロナ禍もあってしばらく会う機会もなく、ぼんやりと心配はしていたのですがまさか…言葉もありません。
ここ数年、親しいマンガ家仲間が次々と旅立って淋しい思いをしていたのに、君も逝ってしまったのか。
もう…体中の力が抜けていくよ。

ちばてつや

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