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目黒蓮、共演者と“近い距離”になりすぎないよう意識 ストイックな役づくり

目黒蓮
目黒蓮 - 撮影:TOWA

 映画やドラマで見せる繊細な演技が注目を浴び、俳優としても一気に存在感を高めている Snow Man目黒蓮。シリーズ累計発行部数550万部を突破した同名人気作を実写映画化した『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)では映画単独初主演を果たし、アクションにもトライしながら、主人公の感情の揺れ動きを体現している。快進撃を続けている目黒だが、本作は「自分のお芝居の基盤をつくってくれた」と告白。役者業に感じている喜びなどを語った。

【画像】目黒蓮『わたしの幸せな結婚』で銀髪ロングヘア&軍服姿!

映画単独初主演作は、憧れるような純愛ストーリー

 日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートした原作を、「アンナチュラル」や「最愛」など数々の大ヒットドラマを手掛けた塚原あゆ子監督が実写映画化した本作。大正ロマンを思わせる時代を背景に、心を閉ざした冷酷な軍隊長の久堂清霞(目黒)と、家族に虐げられて育った斎森美世(今田美桜)という、孤独に生きてきた2人が織りなす純愛ストーリーだ。

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 映画単独初主演として目黒に任された役どころは、周囲も羨むほどの美貌の持ち主だが、冷酷無慈悲で数々の婚約者候補たちが三日と持たず逃げ出したという悪評をもつ、清霞。役づくりのために原作小説や漫画化作品を読み込んだという目黒だが、清霞の印象は「かっこいいなぁと思った」とにっこり。「見た目の美しさやかっこよさだけでなく、内面にも惹かれました。周囲が頼りたくなるような人なんだろうなと思い、それをどのように表現したらいいんだろうかと考えました」と清霞の内面を深く探っていったという。

 演じる上で最も大切にしたのは、「清霞の心の変化」だと語る。「美世と出会い、彼女の姿を見ていくうちに、清霞がそれまでに持っていた女性に対するイメージなど、あらゆることが変化していく。その変化や成長をどれだけ丁寧に演じられるかを大切にしていました」と振り返り、「純愛を描いたラブストーリーなので、映画を観てくださる方にも『憧れるな』と思っていただけたらうれしい」と期待を寄せる。

清霞の“抱きつきたくなる背中”を表現!

 本作のプレミアイベントのステージでは、撮影現場の様子を振り返った今田や渡邊圭祐前田旺志郎ら共演者たちが「とにかくストイック」と時には周囲が声をかけても気づかないほど目黒が役にのめり込んでいたと明かす一幕があった。目黒は「あまり器用なほうではないので、本番でパッと役に変わるような器用さがない。常に役のことを考えていた」と照れ笑いを見せていた。軍隊長としてリーダーシップを発揮し、その頼もしさによって隊員からは“抱きつきたくなる背中”と評される清霞を演じる上では、撮影現場での過ごし方も特別なものになった様子だ。

 目黒は「人って相手との関係性によって、接する距離感も変わりますよね。清霞としても、各々のキャラクターにおいて『この人とはこういった距離感だ』というものを大事にしながら演じていました。撮影以外でも、部隊のみんなと近い距離になりすぎて、プライベートの話をしすぎてしまったら、“抱きつきたくなる背中”に見えなくなってしまうかもしれない。頼れる人として見てもらえるようにしたいなと思っていました」と述懐する。

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 塚原監督とは「『こういう芝居をしたいと思っています』と相談すると、いつもそこに向けて導いてくださった。たくさんコミュニケーションを取らせていただいた」と話し合いを重ねたという目黒だが、その中で「徐々にお芝居の楽しさを見出せるようになってきた」と打ち明ける。「クライマックスでは、それまで積み上げてきた清霞の気持ちを美世にぶつけました。このシーンでは塚原監督からも『良かったよ』と言っていただけて、自分でも『よし!』と思うことができました。積み上げてきたものがあるからこそ、美世に気持ちを伝えられたんだと思うと、お芝居って楽しいなと感じて。こういった経験ができたことは、自分にとっても大きなものになりました」と手応えを実感。「純愛ストーリーの作品に飛び込んだことで自分の視野もまた広がった気がしていますし、丁寧にやることの大事さも改めて学びました」と今後への糧となる経験がたくさんできたと語る。

目黒蓮が実感している、役者業の楽しさとは?

 目黒は、『月の満ち欠け』『映画 おそ松さん』の2作品により、「第96回キネマ旬報ベスト・テン」の新人男優賞を受賞。第46回日本アカデミー賞では、『月の満ち欠け』で優秀助演男優賞と新人俳優賞を受賞する快挙を果たした。またドラマ「silent」では聴力を失った青年の葛藤を表現し、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」でもヒロインの恋のお相手として視聴者の心に残る演技を見せるなど、俳優としての活躍も目覚ましい。

 本作の撮影は2022年1月から敢行されたとあって、「silent」「舞いあがれ!」に参加する以前のこととなるが、塚原監督のもとで学んだことが、それ以降の俳優業に大いに活かされているという。目黒は「塚原監督は愛のある方。本作の撮影以降も、自分がお芝居で迷ったりしたときには、塚原監督が教えてくれたことを思い出しています。それくらい自分のお芝居の基盤をつくってくれた作品」としみじみ。今かみ締めている俳優業の楽しさについて、「自分で立てた課題や、お芝居をやっていく中で見えてきた壁を一つでも乗り越えられた瞬間は、楽しさを感じられます。また相手の方と役を通してわかり合えた瞬間があると、大きな喜びにつながります」と熱っぽく語る。

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 前述したプレミアイベントで、塚原監督は「ストイックであることは、お芝居に対する興味や向上心の表れ。私は彼の目指す役者像がすばらしいものだと思った。これから10年、20年かけてそれをやっていくと思うと楽しみ」だと目黒の成長に思いを馳せていた。インタビュー中も相手の話をひとつも聞きもらさないよう、熱心に耳を傾けていた姿が印象的だった目黒。本作の撮影を通して「アクションももっと挑戦してみたいと思った」という。誠実に歩みを進める彼が、これからもたくさんの人の心を動かしていくことだろう。(成田おり枝)

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