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SixTONESジェシー「もっと汚れたかった」 綾瀬はるかを追い詰める悪役満喫

ジェシー
ジェシー - 写真:杉映貴子

 アイドルグループSixTONESのメンバーとして輝きを放つ一方、近年俳優業でもさまざまな顔を見せているジェシー。新作映画『リボルバー・リリー』(8月11日公開)では、主人公・小曾根百合(綾瀬はるか)を執拗に追い詰める陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親を演じている。明るく陽気なパブリックイメージを持つジェシーが、真逆とも言えるヒール役に挑んだ思いを語った。

【画像】お披露目会見で決めポーズ!

人生で初めて銃口をくわえる

メイキングより。行定勲監督とジェシー(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

 長浦京のハードボイルドアクション小説を、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)や『窮鼠はチーズの夢を見る』(2019)、『劇場』(2020)など、さまざまなジャンルの作品を世に残している行定勲監督が映画化した本作。関東大震災後の1924年(大正13年)、混乱に陥った東京を舞台に、S&W M1917 リボルバーを手に過去に暗躍を続けてきた小曾根百合と、謎の男たちに追われる少年・慎太(羽村仁成 Go!Go!kidsジャニーズ Jr.)の逃避行を描く。

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 ジェシーが演じた陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親は、原作では「魅惑の悪」と評されるキャラクター。台本を読んだ際、「味方を盾にして前に行かせたり、ズルくてダサい一面もある男ですよね」という印象を持ったことを明かすと、「普段と違う感じを出すために、個人的に髭を伸ばしたり、いつもより声のトーンを変えたりすることは意識しました」と役へのアプローチ方法を語る。

 ジェシーが語るように、主人公の百合に強い怒りの炎を燃やしつつも、板尾創路演じる上司である陸軍大佐の小沢からプレッシャーをかけられる姿は、ヒール一辺倒ではなく、感情の余白を残す。特に小沢から拳銃を口に突っ込まれるシーンの表情は、どこか哀愁が漂う。ジェシーは「初めて口に銃をくわえました」と笑うと「あのときの板尾さんは怖かった。でも思い切りやってくるので芝居はしやすかったです。終わったあと『大丈夫だった? ゴメンね』って、すごく優しいんですよ」と振り返っていた。

綾瀬はるか、長谷川博己は「とにかくカッコいい!」

主演の綾瀬はるか

 劇中、綾瀬演じる百合とは、激しいアクションシーンを繰り広げる。ジェシーは「リハーサルはしっかりやったのですが、激しければ激しいほど、お互いケガをしてはいけないので緊張感はありました」と振り返り、「綾瀬さんってもともと天然というか、フワフワしたイメージがあると思いますが、初めて対面したのがアクションのリハーサルだったので、とてもキリッとされていました。やっぱりアクションをしている綾瀬さんはカッコよかったですし、それを追い詰める役というのは楽しかった」と語る。

 今年2月末に行われたお披露目会見でジェシーは、キャストの豪華な顔ぶれに触れていたが、綾瀬を守る弁護士・岩見良明を演じた長谷川博己とは「あまり現場では一緒のシーンはなかったのですが、撮影後プライベートではお酒をご一緒する機会がありました。とても優しいし、とにかくカッコよかったです」と惚れ惚れ。

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 百合と共に行動する細見慎太役の羽村仁成は同じ事務所の後輩だが、「羽村くんも現場ではほとんど接点がなかったのですが、撮影終了後にご飯に行って、将来の話をしました。本当に大正時代にいた子みたいに、すごくマッチしていて、お芝居も堂々としていました。すごいですよね」と称えていた。

俳優としてはなるべく全然違う自分でいたい

 4月末に公開された『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』では事故や災害の惨劇を目の当たりにして怯えながらも、患者の命を救うため懸命に前を向く研修医を演じたジェシー。バラエティー番組や舞台あいさつなどでは明るいキャラクターで場を盛り上げるなど“陽”のイメージが強いが、本作では真逆と言っていい“陰”の人物を演じた。

 ジェシーは「すごく面白かったし、やりがいはありました」と今回の役柄について述べると「映画やドラマに出演させていただくなら、なるべく全然違う自分でいたいなという思いはあります。主演させていただいたドラマ『最初はパー』ではお笑い芸人を目指す男で、『劇場版TOKYO MER』では人命を救う役、そして今回が人を殺める役ですからね(笑)」とおどけ、「特に、『劇場版TOKYO MER』と『リボルバー・リリー』は撮影時期が重なることがあったので、『劇場版TOKYO MER』でマスクをしている下には髭を生やしていたり……。その切り替えも面白かったですね」と笑う。

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 さらに「もっと汚れたかったですよ」とも。「僕は役者が本業ではないので、スタッフの方々に『ジェシーを使いたいな』と思っていただけたら、ありがたい。その意味で、普段のイメージを汚してくれたり、違う面を引き出してもらえる役には、とても惹かれます」とパブリックイメージとはかけ離れたものを提示できる現場にワクワクするという。

 ここ数年、ドラマの主演や大作映画への出演が続いているジェシー。今後、福田雄一演出によるブロードウェイミュージカル「ビートルジュース」ではタイトルロールの主人公を演じる(8月4日からの東京公演を皮切りに愛知、大阪で上演)。こうした巡り合わせについて「すごくありがたいことにさまざまな面を見せられる作品が続いています。何か一つのイメージがつくよりも、次は何をするんだろうという印象を持ってもらえた方が面白いじゃないですか。だからこそ、メインでバーンって出るよりも、作品にインパクトを残すようなキャラクターが好きなのかもしれません」と持論を展開する。

 「第一線で活躍されている方と一緒にスクリーンに出られたというのは、すごく誇りに思えることです」と充実の表情を見せるジェシー。そのなかで「もともと僕のことを知ってくれている人には、新たな一面が見せられたのかなと思いますし、僕を知らない人には『この人は普段何をしているんだろう』と気になってもらえたら成功だと思う」と本作出演を総括した。(取材・文:磯部正和)

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