この世を去った日米カールじいさん声優、新作『カールじいさんのデート』で最後の演技
今夜の金曜ロードショー（日本テレビ系）では、ディズニー＆ピクサーの傑作アニメーション映画『カールじいさんの空飛ぶ家』が放送される。主人公カールじいさんの声優を務めたのは、エドワード・アズナーさん（アメリカ版）と飯塚昭三さん（日本版）。アズナーさんは2021年8月に91歳で、飯塚さんは今年2月に89歳でこの世を去ったが、生前、その後を描いた短編『カールじいさんのデート』の収録を済ませていた。
『カールじいさんのデート』は、亡き妻エリーを愛し続けてきたカールじいさんが新たな一歩を踏み出す感動作。『カールじいさんの空飛ぶ家』の脚本家の一人であるボブ・ピーターソンが監督、脚本を担当した。カールとエリーのカップル好きにはちょっとショックかもしれないタイトルの同作だが、ピーターソン監督は「カールにとって、誰もエリーの代わりにはなれません。今回の関係は単に友情であり、エリーをたたえたものなんです。エリーは『新しい冒険へ出て』と言っていましたが、本作は、彼はそうすべきなのか、それともすべきでないのかを試しています」とComicBook.comなどに語っていた。
“カールじいさんそのもの”だったというアズナーさんが亡くなったことを受け、ピクサーはこの短編で『カールじいさんの空飛ぶ家』の物語は一旦のところ完結するとしている。アズナーさんと飯塚さんの“最後のカールじいさん”を、美しいエンディングと共に堪能してほしい。『カールじいさんのデート』は本日公開となったディズニー＆ピクサー新作『マイ・エレメント』と同時上映されている。（編集部・市川遥）
