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大沢たかお、タブーに切り込む覚悟で『沈黙の艦隊』実写化実現 原作者・かわぐちかいじ太鼓判

プロデューサーも兼任した大沢たかおと、深町洋を演じた玉木宏
プロデューサーも兼任した大沢たかおと、深町洋を演じた玉木宏

 俳優の大沢たかおが24日、都内で行われた映画『沈黙の艦隊』完成報告会に登壇。主演とプロデューサーという、二足のわらじで挑んだ本作の制作過程の苦労を振り返った。

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 かわぐちかいじの人気コミック「沈黙の艦隊」を実写化した本作は、日米が極秘開発した日本初の原子力潜水艦の艦長・海江田四郎が、核ミサイルを積載した潜水艦と共に姿を消すことに端を発するポリティカルアクション。壇上には共演者の玉木宏ユースケ・サンタマリア中村蒼水川あさみ笹野高史中村倫也夏川結衣江口洋介、本作のメガホンを取った吉野耕平監督、原作者のかわぐち、Amazonスタジオのジェームズ・ファレルも登壇した。

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 本作でプロデューサーを兼任した大沢は「原作を知っている人ならわかると思いますが、とてもハードルの高い作品。スケールもそうですが、もう一つタブーに切り込まないといけない。そうです、核の問題のタブーにまっすぐ直線的に切り込む、そのことに対して防衛省や、海上自衛隊の協力を得ることができるのかという、二つの大きな課題を抱えてのスタートでした。実現するのが難しいと思いながらも時間をかけてゆっくりと取り組みました」と映画実現までに難しい課題が山積していたことを告白。

 「ここにいる皆さんの協力を得られて、作品的なスケールが確保された後、海上自衛隊や防衛省からも、『今だからこそいいんじゃないか』と、今なら協力していただけるという快い答えをいただきました。自分のプロデューサーとしてのメインの仕事はそこまで(映画化まで)たどり着くことだと思っていたので、あとは俳優としての仕事をメインでさせてもらいました」と明かした。

 そのうえで、主人公・海江田四郎役について「主人公なんだけど、海上自衛隊に反旗を翻してしまう人物。(かわぐち)先生の漫画だと凛々しい顔をしているけど、僕は真逆。でもそこは自分の解釈を入れながら自分の海江田を作り、潜水艦のシーンを撮りました」と明かした大沢。主演の立ち位置が、他の映画とは違う作品だとも指摘し「主人公が巻き起こす事件に、周りの人々が巻き込まれて成長していくという新しい構造の映画だと思いました。ここにいるみんなが主人公だなと思える作品でした」と本作の見どころを語った。

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 大沢の努力が実って実現した本作に、原作者のかわぐちも大満足だった様子。「映画は人間が生きていないとその世界は嘘八百になってしまう。そういう世界だと思うんです。海江田艦長を映画の中で見たときに、生きていると思いました。周りの人が生き生きして見えるのも海江田艦長が生きていて物語を引っ張っているから」と大沢の演技を絶賛したかわぐちは「自分の漫画の面白さを再確認させていただいたような気持ちになりました。ありがとうございます」と感謝していた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『沈黙の艦隊』は9月29日より全国公開

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