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実写版『ホーンテッドマンション』ドゥームバギーに伸びる部屋…撮影監督が求めたアトラクションの再現

原作オマージュはゴーストだけじゃない!
原作オマージュはゴーストだけじゃない! - (C) 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 ディズニー実写版『ホーンテッドマンション』(全国公開中)で撮影監督を務めたジェフリー・ウォルドロンが、原作アトラクションの魅力や元パークキャストのジャスティン・シミエン監督とのタッグ、アトラクションに乗っているかのような感覚を与えるシーンの撮影について語った。

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 超常現象のエキスパートたちが、怪現象に遭遇した親子を救うため、謎多き屋敷に隠された真実に迫る本作。ベースとなったのは、999人の幽霊が住む不気味な洋館を“ドゥームバギー”と呼ばれる黒色の乗り物で進んでいく、ディズニーランドの人気アトラクションだ。

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 原作アトラクションには、恐怖と笑い、視覚的なユーモアによるバランスがあると話すウォルドロンは、「そのユニークな融合は、他の場所では見られないものだと思う」と強調する。「その発端は、イマジニアたちによる、1969年の(ホーンテッドマンション建設についての)アイディアについてのミーティングから来ているんだ。なぜなら、今このようなものを作ろうとしても、それは少し理解できない感じがあるけど、ディズニーランドの『ホーンテッドマンション』は50年以上前からあるもので、今だに何の変化も与えることなく機能している」

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 映画化にあたり、「どうすればその楽しさの要素を取り入れることができるか? 明らかに不気味でありながら、人々を笑顔にするバランスはどうすればいいのか? プロダクション・デザイナーがやってくれた全ての素晴らしい仕事を邪魔しないようにするにはどうすればいいのか? どうすれば、彼(デザイナー)がやってくれたすべての(アトラクションの)再現を際立たせることができるか?」ということを考えたという。「恐怖を感じたかと思えば、次の瞬間には笑っていたりする。そのスペシャルなムードを見つけようとしたんだ」

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 元パークキャストのシミエン監督とは、ドラマ「親愛なる白人様」でタッグを組んだことがある。「彼が(作品にとって)参考となるもの、視覚的な引用や他の古典的な映画の引用について話すのが大好きなことも知っている」と監督の特徴を熟知しているウォルドロンは、インスピレーションを得るため、実際にアトラクション内を見て回った。

 「アトラクションは3分間、自分の目で見るライブ体験だから(ライドとは)違ったものになっている。僕たちには明らかに語るための物語があるし、キャラクターもいる。だから、ジャスティンと脚本家にとって厄介だったのは、人々がそのアトラクションで好きなものを、視覚的に、どうやってストーリーに織り込んでいくかということで、そこに多くのものを加えるということだと思う。不気味なイメージだけでは成り立たない。それらは今、完全なシーンになっていないといけないんだ。だからアトラクションでおなじみのアイコンがたくさん出てくるけど、その一つ一つがより大きなスコープとスケールに押し上げられ、シークエンス全体がそれらを中心にして作られている」

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 劇中、観客がアトラクションに乗っているかのような感覚に陥る、原作へのオマージュシーンが多数登場する。一つは、ゲストが乗り込むドゥームバギーだ。「降霊する部屋でハリエット(ティファニー・ハディッシュ)のための椅子をデザインした時、ドゥームバギーを参考にしてデザインするようにした。そのシーンの中で、基本的にそれ(ドゥームバギーのような椅子)が彼女を外に運び出すこともわかっていた。椅子が向きを変えると、それはレールの上に乗っているドゥームバギーのようなんだ。家の中を通っていくライドのような感じで、ライドへの楽しい引用だったよ」

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 また、アトラクションに入ってすぐに体験する“伸びる部屋”も忠実に実写化された。「部屋が伸び始めるのを見るのは、不気味で恐ろしくて楽しい。僕たちは『もしそれがもっと続いていったらどうなるだろう?』と考えた。何千フィートもの高さまで伸びたら、ライドの通り本当に逃げ場はない。そういった意味で『そのバージョンのライドに観客を乗せたらどうなるだろう?』となったんだ」

 実写版は、アトラクションのオマージュだけでなく、感情的なストーリーも大切にしているとウォルドロンは語る。「この映画はゴーストがたくさん出てくるとても大きな映画だけど、多くのハート(感動)がつまっていて、主人公・ベンの感情的な物語もある。シミエンは、この規模の映画で予想されるよりもずっと多くのことに気を配っていたと思う」(編集部・倉本拓弥)

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