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本木雅弘、約10年ぶり民放ドラマ出演!山中教授との友情物語でミスター・ラグビー”平尾誠二”に

本木雅弘ふんする平尾誠二
本木雅弘ふんする平尾誠二 - (C)テレビ朝日

 俳優の本木雅弘が、現在のラグビー界の礎を築いたと言われる伝説、ミスター・ラグビーこと故・平尾誠二を演じ、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授との友情を描いた、ドラマスペシャル「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」が、11月11日(テレビ朝日系・よる9:00~10:54)に放送されることが決まった。本木の民放ドラマへの出演は約10年ぶりとなる。

【画像】そっくり!平尾誠二&山中伸弥教授の本物2ショットと比較

 本作は、平尾と山中教授という異なる分野で活躍する2人の知られざる友情物語をドラマ化。日本代表としても活躍した元ラグビー選手の平尾は、日本代表監督なども歴任し、名実ともに“ミスター・ラグビー”と呼ばれた伝説のラガーマン。2019年のワールドカップ日本大会へ向けて熱い思いを抱いていた矢先、がん宣告を受け、病と闘うことになった彼を、家族とともに支え続けた親友・山中教授との最後の一年を描く。山中教授には、本木のラブコールを受けた滝藤賢一がふんし、大のラグビーファンとしても知られる吉田紀子が脚本を務めた。また、松任谷由実の名曲「ノーサイド」が主題歌として物語を彩る。

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 平尾を演じた本木は「平尾さんを演じるというプレッシャーというか畏れ多さというか…正直、なかなか覚悟がつかないままクランクインを迎えました」と語り、その姿を目の当たりにした滝藤も「これだけの俳優さんでもこんなに苦しみながら、迷いながら、平尾誠二さんという人間を作っていくんだなという姿を間近で見せていただいて、すごく刺激を受けました」と明かす。さらに、病に侵されていく様を体現するため、撮影中に10kg減量したという本木。壮絶ともいえる渾身の役作りで平尾へと近づいていった。

 一方の滝藤も、山中教授を演じることに「世界的に有名な方なので、演じることは困難なチャレンジになるだろうと感じていました」とコメント。「僕の言葉、リアクションはすべて本木さんによって生まれると信じて疑わなかったので、『僕は本木さんしか見ていません』というようなことも、本木さんにお伝えさせていただいたように思います」と語り、山中教授に寄せようとするのではなく、本木のセリフを受けて湧き上がった感情のままに芝居をする、「いかに本木さんとセッションするか」を考え役に入っていったと、撮影の様子を明かした。

 闘病生活という重いテーマながら、友人や家族の深い絆に気付かされるヒューマンドラマである本作。本木は「それぞれ既に確固たる立場にある多忙な大人2人が、利害関係なしに友情を結んでいく様子が心地良く…人間同士が心を通わせ、見守り合う、という姿がシンプルに素敵だなと思わせてくれる作品です」と見どころを語った。(高橋理久)

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本木、滝藤のコメント全文は下記の通り。

本木雅弘(平尾誠二役)

 平尾さんを演じるプレッシャーというか畏れ多さというか…正直なかなか覚悟がつかないままにクランクインを迎えました。でも、初日の撮影で、平尾さんが1986年の神戸製鋼入社以来、30年間通い続けた灘浜グラウンドという聖地に立たせていただき、この作品に命が宿り始めた実感が湧きました。私自身はスポーツに疎いのですが、知れば知るほど、平尾さんの言う「人間の力というものの可能性」を夢見させてくれるのがラグビーなんですね。あのグラウンドにはそういった煌めきが散りばめられている感じがして、とても眩しく見えました。
 「こんな男はもう出現しない。みんなで平尾誠二を分けるしかない」と評した方がいらっしゃるのですが、確かに自然体でありながら特異なオーラを放った姿はとても再現できるものではありません。私が演じたのも平尾さん晩年のほんの一場面に過ぎませんが、あのノーベル賞受賞者の山中さんとの交流の中で生まれた親愛ともいう友情を受けて、平尾さんは病を前にしても自然体を心がけ、最後まで魂を磨き続けて、その輝きを全うした方なんだなと感じます。現実を落ち着いて受け止め受け入れ、自分の中で静かにその局面を凌駕する…そういう内面のたくましさを滲ませられたらという思いで演じました。
 今作で初めて知った平尾さんと山中教授の関係ですが、普段、冷静沈着に映る山中さんが、実はラグビー経験者で情に厚い方と知って新鮮な驚きがありました。 胸にたっぷりの情を抱えた方のイメージで、いつもジワっと瞳を潤ませ、心を寄せてくるお芝居が印象的な滝藤さんは適任だと思います。事実、山中さんが平尾さんに誠心誠意の伴走を繰り広げたのと同じく、自分にとっても滝藤さんの静かな包容力が響き伝わり、平尾さんを演じる中で大きな支えになりました。
 そして、本当は秘めておくべき事かもしれませんが、実は今回、ご遺族さまのご厚意により、平尾さんが実際に愛用、着用されていた品々をいくつかお借りすることができました。大変恐縮しながらも袖を通させていただき、身に纏うと、これ以上にない大きな力が吹き込まれた思いがしました。物語の中で、家族、仲間に宛てたさりげなく深い愛情の込められたそれらの言葉は、正に平尾さんを通して発せられたものという気がします。淋しさも募りますが、このような形で平尾さんと共演できたことは、役者としてとても貴重かつ幸せな体験でした。
 2023 年ラグビーワールドカップの盛り上がりを期待するのは勿論のこと、「友情」という作品を通して、山中さんと平尾さんの思いを皆さんで共有し、日本ラグビーが、より拡く深く愛されていくことを心より願っています。

滝藤賢一(山中伸弥役)

 中盤以降は辛く苦しいシーンが多かったのですが、本木さんはじめ笑顔あふれるキャストの皆様、藤田監督率いる優秀なスタッフの皆様のおかげで、最後まで心穏やかに作品と向き合うことができました。 
 そしてなんと、山中さんも撮影の見学に来てくださったんです。テレビで拝見していると、厳しい表情をしていらっしゃることが多い印象でしたので、ドキドキしましたが、目の前にいらした山中さんは、とても穏やかで謙虚な方で感動しました。
 山中さんは世界的に有名な方なので、演じることは困難なチャレンジになるだろうと感じていましたが、本木さんにお会いしたら、その不安も吹っ飛びましたね。本木さんは憧れの俳優さんです。僕は学生時代から、そしてこの世界に入ってからも本木さんの作品を何本も拝見しております。本木さんとの撮影はとても幸せな時間でした。僕の言葉、リアクションはすべて本木さんによって生まれると信じて疑わなかったので「僕は本木さんしか見ていません」というようなことも、本木さんにお伝えさせていただいたように思います。
 本木さんは現場ですごく悩みながら平尾誠二さんを構築されていたように思います。これだけの俳優さんでも、苦しみながら、迷いながら、平尾誠二という1人の人間を作っていく。その様を間近で見せていただき、感慨深く、とても刺激を受けました。そして食事制限をされ、とても短い期間で10キロ以上体重を落とされた姿を見た時は衝撃でした。絶句しましたよ。本木さんの平尾誠二さんにかける思いは壮絶でしたね。撮影のない日も食事制限は続くわけですから、四六時中平尾誠二さんでいるわけですよ。だから僕も“休みの日も山中さんでいなきゃいけない“という、使命感といいますか、プレッシャーといいますか、凄まじかったですよ(笑)。そういう意味でも、すごくいい影響を与えていただきました。
 現在、『ラグビーワールドカップ2023』が盛り上がっているところですので、僕も全力で楽しみたいです。そして、多くの子どもたちがラグビーを好きになり、始めてくれたら最高ですね。この作品が、その後押しをできたらうれしいです。

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