映画『デデデデ』主演声優に幾田りら＆あの、門出とおんたん役に決定

　2024年に2章立で公開される、浅野いにお原作の劇場アニメーション『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』（ 通称：デデデデ）の主演声優が、YOASOBIのボーカルikuraとしても活動する幾田りらと、あのが決定した。

あのが東横桃子役で出演した実写「咲-Saki-」キャストビジュアル【フォトギャラリー】

　2014年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館）で連載が開始された本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船 通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。昨年全12集をもって完結を迎えた話題作がアニメ化され、来年3月22日公開の前章、4月19日に公開される後章の2章立てで全国公開される。

　幾田は、作中で登場する国民的漫画「イソベやん」を愛読し、担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生、小山門出（こやま・かどで）の声を担当。細田守監督の『竜とそばかすの姫』（2021）で主人公・すずの親友の別役弘香役で声優に初挑戦した幾田は、本作で2度目にして初の主演声優を務める。

　一方あのは、門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生、中川凰蘭（なかがわ・おうらん／通称・おんたん）の声を担当。ソロアーティスト・anoとしての音楽活動を始め、数々のバラエティー等で活躍するあのは、オーディションでおんたん役を射止め、本作が声優初挑戦となる。

　そのほか、門出と凰蘭を含む仲良し女子高生5人グループとして、種崎敦美（崎はたつさき）が栗原キホ役、島袋美由利が出元亜衣役、大木咲絵子が平間凛役を担当。さらに、和氣あず未（竹本ふたば役）、白石涼子（田井沼マコト役）、入野自由（大葉圭太役）、内山昂輝（小比類巻健一役）、坂泰斗（渡良瀬役）、諏訪部順一（中川ひろし役）、津田健次郎（小山ノブオ役）など豪華キャストが集う。

　監督は黒川智之、シリーズ構成・脚本は吉田玲子、キャラクターデザイン・総作画監督は伊東伸高、美術監督は西村美香、音楽は梅林太郎、アニメーション制作は Production +h. が担当する。幾田りら、あののコメントは以下の通り。（編集部・入倉功一）

幾田りら（小山門出役）

たくさんファンの方がいらっしゃる作品なので、良い意味でプレッシャーを感じながら、ワクワクしながら挑みました。門出は自分にも少し重なるところがあって、そんな門出を演じながら、大きく世界が変わっていく渦の中で、一番身近で大切な人との時間や会話の愛おしさを改めて強く感じることができました。

あの（中川凰蘭役）

おんたんは、憎めない愛嬌たっぷりのキャラクターで、でもそこに時折見える、素の表情や感情がたまらなく愛おしかったです。声優を務めるのは初めてですが、浅野先生からは「あのちゃんがやるおんたんそのままでいいから」と言っていただけたので、自分の思うおんたんを全部ぶつける気持ちで演じました。