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『ツーリスト』から13年、アンジェリーナ・ジョリーの現在は?

アンジェリーナ・ジョリー
アンジェリーナ・ジョリー - Omar Havana / Getty Images

 アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップが豪華共演した映画『ツーリスト』(2010)が、テレビ東京の映画番組「午後のロードショー」(毎週月曜~金曜)で、本日20日、午後1時40分から放送される。言わずと知れた2大スターが初共演を果たし大ヒットした同作の公開から早13年、アンジェリーナはこの頃、何をしているのか。

【写真】長男マドックス&長女ザハラと来日したアンジー

 アンジェリーナは近頃、ロサンゼルスで暮らすよりも、カンボジアで過ごす時間を増やそうと考えているのだという。彼女がそう語ったのは12月5日の The Wall Street Journal Magazine の記事。カンボジアは長男マドックスの生まれた国で、同国にも家を持っているアンジーは、これまでもしばしば滞在している。彼女はこのインタビューで、ハリウッドは健康的な場所ではなく、ここ10年間は自分が自分らしいと感じられない状態だったと告白し、カンボジアでリラックスして過ごしたいと語っているのだ。

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 確かにこの頃のニュースを見ると、彼女が今、関心を持っているのは、自身の俳優業よりも、子供たちのキャリアのサポートなのかもしれない。まず、本年10月15日には、アンジーが伝説的オペラ歌手マリア・カラスを演じる新作映画『マリア(原題)/ Maria』のギリシャでの撮影現場で、22歳の長男マドックスとベトナム生まれの19歳の次男パックスがスタッフの一員として働いている姿が報じられた。2人のスタッフ活動は初めてではなく、昨年8月にはアンジーの監督作『ウィズアウト・ブラッド(原題)/ Without Blood』のイタリアの撮影現場で、アシスタント・ディレクターの一員として働いていた。パックスはその前のアンジーの監督作2作、『白い帽子の女』(2015)の研修生、『最初に父が殺された』(2017)のスチール・カメラマンも経験している。2人は映画製作者を志望していて、アンジーがそれをサポートしているのかもしれない。

 また、本年8月には、15歳の末娘ヴィヴィアンが、アンジーがプロデュースするブロードウェイ・ミュージカル「アウトサイダー」に、ボランティア・アシスタントとして参加することが発表された。この舞台は、フランシス・フォード・コッポラ監督の1983年の同名映画と、その原作小説を元に製作されるもの。アンジーは、ヴィヴィアンは自分が注目されることより、他のクリエイターをサポートすることを重視していて、それはアンジーの母親を思い出させると語っている。15歳の若さでのアシスタント抜てきとは、これもヴィヴィアンの希望にアンジーが協力したものだろうか。

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 そして、17歳の娘シャイロは、昨年夏にロサンゼルスの有名なダンススタジオ、ミレニアム・ダンス・コンプレックスで学んでいることが話題を集めた。本年1月には、アンジーと一緒にロンドンでポール・メスカル出演、テネシー・ウィリアムズ作の舞台「欲望という名の電車」を観劇。その後、母娘一緒に劇場のカフェでメスカルと歓談したことも報じられている。ひょっとしたらシャイロは製作側ではなくパフォーマー志望で、アンジーがそれをサポートしているのかもしれない。

 アンジーの活動は、こうした子供たちのキャリアの後押しだけではない。本年5月にはファッション・ブランド「アトリエ・ジョリー」の設立を発表。エコロジーを意識して、ヴィンテージ素材やデッドストックのみを使用するブランドで、2024年1月から、パリのファッション・ブランドのクロエとコラボレーションしたウェアが発売されることも発表されている。

 とはいえ、女優業も多忙で、現在5つのプロジェクトが進行中というアンジー。まず、主演の人気シリーズ『マレフィセント』(2014)の第3作の企画が進行中。そして先述のマリア・カラスの伝記映画『マリア(原題)/ Maria』が『スペンサー ダイアナの決意』のパブロ・ラライン監督のもと撮影完了。さらに、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)のハル・ベリー共演、『シャドゥ・イン・クラウド』(2020)のロザンヌ・リャン監督のスパイ映画『モード v モード(原題)/ Maude v Maude 』、クリストフ・ヴァルツ共演、『天才作家の妻 -40年目の真実-』(2017)のビョルン・ルンゲ監督がALSのピアニストを描く映画『エヴリ・ノート・プレイド(原題)/ Every Note Played』も製作準備中。そして、彼女が声の出演をしてきた人気シリーズ『カンフー・パンダ』(2007)の第4作がポスト・プロダクション中。この充実したラインナップを見ると、彼女が希望するようにカンボジアでゆったりした生活するのはまだまだ難しそう。

 ここ数年は、離婚や法廷での争いのニュースが多かったアンジーだが、これからは新たな作品のニュースと、子供たちの活躍のニュースが増えていきそうだ。(文・平沢薫)

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