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「キャプテン翼」漫画終了後もネーム形式で物語継続 高橋陽一「創作活動は続けていく」

最終号となる「キャプテン翼マガジン vol.20」
最終号となる「キャプテン翼マガジン vol.20」 - (c)高橋陽一/集英社

 今月4日発売の「キャプテン翼マガジン vol.20」(集英社)をもって漫画連載を終える「キャプテン翼」が、夏から、新たなウェブサイト「キャプテン翼 WORLD」にて、鉛筆描きのネーム形式で週刊連載されることが決定した。新章のタイトルは「キャプテン翼ライジングサン FINALS」となり、4日にオープンするティザーサイトで第1話(27ページ)を公開する。

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 高橋陽一原作の「キャプテン翼」は、1981年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、世界中で愛されてきたサッカー漫画の金字塔。長年にわたり連載を続けてきたが、高橋は、体力の衰えや執筆環境の変化などを理由に、今年1月発売の「キャプテン翼マガジン vol.19」内で漫画連載の終了を発表。ネームなどの形で物語を残すことに集中するとしていた。

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物語はネーム形式で継続となる(c)高橋陽一/集英社

 「キャプテン翼マガジン」も刊行終了となり、「vol.20」には、前号同様に高橋からファンへ向けたメッセージを掲載。漫画原稿を描き終えた心境や、44年間にわたる漫画家生活への思いを述べている。

 また、ショートバージョンのメッセージも発表されており、その中で高橋は「これで漫画家は引退しますが、絵を描くこと、ストーリーを考えることはまだ好きなことなので、それらはこれからも続けていくつもりです。もしかしたらセミリタイア的な感じになってしまうかもしれませんが、創作活動は続けていくつもりです」など創作への意欲をつづっている。

 漫画終了に伴って「キャプテン翼ライジングサン」最終20巻と「キャプテン翼 MEMORIES」最終3巻が6月4日に同時発売。これを記念して、高橋のサイン会が紀伊國屋書店新宿本店で6月8日に行われる。また夏には、日本橋三越で原画展が開催され、ネーム連載の生原稿も展示される予定となっている。高橋によるメッセージ(ショートバージョン)全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

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高橋陽一のメッセージ

(c)高橋陽一/集英社

いつも『キャプテン翼』を応援していただき、ありがとうございます。
 連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと
“〆切”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります。
 これで漫画家は引退しますが、絵を描くこと、ストーリーを考えることはまだ好きなこ
となので、それらはこれからも続けていくつもりです。
 もしかしたらセミリタイア的な感じになってしまうかもしれませんが、創作活動は続け
ていくつもりです。
 今後の『キャプテン翼』は、「ネーム」という形で新たに立ち上げられた『キャプテン翼
WORLD』というサイトに1話1話をアップしていく予定です。
 ペン入れはなく、トーンも貼られていない状態ですが、そのぶん執筆ペースが速まり、みなさんにこの先の物語をお届けできるペースも速くなる予定です。
 雑誌発売に合わせた“〆切”や“決められたページ数”や“決められた原稿サイズ”がないぶん、これからはより自由な表現方法で皆さんにエンターテインメントをお届けできるのではないかとも思っています。

 思えば僕の漫画の原点は、小学生高学年の時に見よう見まねで真っ白いノートに鉛筆描きでオリジナルの漫画を描き始めたことでした。
 できあがったものは弟や近所や学校の友達にも見せて回っていました。それが僕の漫画家としての出発点でした。
 その時と同じことを今、僕は始めようとしています。
 鉛筆描きでの漫画連載です。
 失敗したらそれはそれでしょうがない、まずはとりあえずトライしてみよう!!
 それが今の僕の偽らざる心境です。
 『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません! それは事実です。
 これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします。

高橋陽一

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