映画『ウィキッド』吹替版、岡村美南＆谷原志音が特別出演　劇団四季版でエルファバ役＆グリンダ役

　劇団四季ミュージカル「ウィキッド」でエルファバ役を務める岡村美南とグリンダ役の谷原志音が、映画『ウィキッド　ふたりの魔女』（3月7日全国公開）の日本語吹替版に特別出演していることが明らかになった。二人の役柄は、劇場公開まで伏せられている。

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　名作「オズの魔法使い」に登場する西の悪い魔女・エルファバ（シンシア・エリヴォ）と南の善い魔女・グリンダ（アリアナ・グランデ）の知られざる友情を描く本作。昨日発表された第97回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、衣装デザイン賞と美術賞の2部門を受賞した。

　2008年に劇団四季のオーディションに合格した岡村は、2010年から「ウィキッド」にエルファバ役で出演。その後も「キャッツ」「ウェストサイド物語」「ノートルダムの鐘」などで、持ち前の高い歌唱力と演技力を発揮した。「ウィキッド」は「全ての始まりと言っても過言ではありません」と語る岡村は、「入団して初めてセリフをいただいたのがこの役で、何もできないなかたくさんの先輩方がサポートして下さりました。今回こうして違う形で『ウィキッド』に再会でき、今後歳を重ねていっても、ずっと心の中に深く残る作品だろうなと感じています」と作品への思いを語る。

　谷原は、2010年に劇団四季のオーディションに合格。2011年に「ウィキッド」でアンサンブルとして初舞台を踏み、2014年からグリンダ役として出演している。「1幕ラストの場面を見た時に、“これをやるために四季に入りたい”と思いました」と当時を振り返り、「入団後は、どんな役でもいいからとにかく『ウィキッド』に出たいという想いがあったので、初舞台で役をいただき、台本をもらった時には、ぐるぐる走り回るぐらい本当に嬉しくて。たくさんのことを経験させていただいた作品です」と「ウィキッド」愛を明かした。

　映画版について、岡村は「舞台版に忠実に、リスペクトを持って作り上げられた作品です。出演していた私でもこれほど新鮮に楽しめるなんて。期待を裏切らない作品になっています。是非公開を楽しみにして下さい」と太鼓判を押す。谷原も「これまで何回も『ウィキッド』を観て、出演もしてきましたが、全てのシーンが新鮮でした。自分の想像をはるかに超え、2時間41分あっという間でした。映画で初めて『ウィキッド』に出会う方でも楽しめると思いますので、是非ミュージカルも映画も観に来てください」と称賛の言葉を贈った。（編集部・倉本拓弥）