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まるで卒アル…「べらぼう」最終回のような蔦重と瀬川の名シーン

第10回より蔦重(横浜流星)と瀬川(小芝風花)
第10回より蔦重(横浜流星)と瀬川(小芝風花) - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の9日放送・第10回では、蔦重(横浜)が落籍となる花魁・瀬川(小芝風花)に贈ったプレゼント、そして語り聞かせた遥かな夢が涙を誘い、「まるで最終回のよう」と反響を呼んだ(※ネタバレあり。第10回の詳細に触れています)。

【画像】瀬川(小芝風花)、最後の花魁道中

 第10回「『青楼美人』の見る夢は」では、女郎屋の主人・若木屋与八(本宮泰風)が西村屋(西村まさ彦)と手を組み、駿河屋(高橋克実)ら忘八による市中の本屋への締め出しに異を唱え、駿河屋たちの悪評が立つことに。そんな中、親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す錦絵の制作を依頼された蔦重は、瀬川が「心から喜べるような」絵本作りに着手。さらには、絵本を上様に献上して吉原の格を上げるという大胆なアイデアを思いつく。

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~以下、第10回のネタバレを含みます~

 瀬川への自分の思いに気づく前には“名のある武家や商家に身請けされて幸せになってほしい”と、身請け後に暮らしていくために必要な知識を学べるという書物「女重宝記」を瀬川に贈り、がっかりさせた蔦重だが、第10回では最高のプレゼントを用意。それは勝川春章(前野朋哉)と北尾重政(橋本淳)が描いた「女郎してない女郎の絵」を収めた錦絵本「青楼美人合姿鏡」で、瀬川は吉原を出ていくにもかかわらず自身の絵を載せてくれたこと、そしてそれが本を読んでいる姿だったことに「わっち、本読んでんだね…」「最初で最後さ…わっちの絵はこの世でこれきり」と涙を流して喜んでいた。

 幼いころから瀬川を知っている蔦重だからこそ「一番らしい姿」を切り取った絵に、「うわーもう無理。泣いてしまう」「アルバムみたいだね」「卒業アルバムですね」と涙腺が決壊する視聴者が続出していたが、さらに涙を誘ったのが瀬川の花嫁姿での花魁道中。

 無音の中、瀬川の八文字を描く高下駄の音だけが聞こえるシーンでは、蔦重が瀬川に語った夢の場面が重なる。蔦重が思い描くのは「吉原を楽しいことばかりのところにしようと思ってんだよ」「いい身請けがごろごろあって年季明けまでいる奴なんてほとんどいない」という未来図で、それがはるか遠いものであることがわかったうえで「これが二人で見てた夢じゃねえの?」「だから俺はこの夢から醒めるつもりは毛筋ほどもねえや!」「おまえと俺をつなぐのはこれしかねえから」「俺はその夢をずっっっっと見続けるよ」と力強く宣言。瀬川を「そりゃまあ、べらぼうだねえ」と言わしめた。

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 SNSでは「二人で見てた夢」という言葉に反応する人が多く、「夢を語る蔦重の表情に涙が止まらない」「瀬川行かないで」「切ない」「べらぼうな夢、最高だ」と胸を揺さぶられる声が続々。瀬川の最後の花魁道中に「誇り高く美しい」「品があって凛とした瀬川…」「笑顔ですれ違った」「涙が出るわ」「沁みるね」「瀬川、幸せになってほしい」「最終回みたい」「涙が止まらない」「号泣です」と感涙の声が相次ぎ、前を向く蔦重の決意表明ともとれるような盛大なプロモーションも注目を浴びた。

 そのほか、前回では蔦重と瀬川の仲を裂く行為に出た松葉屋(正名僕蔵)の“粋な”計らいも視聴者を喜ばせていた。(石川友里恵)

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