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綾野剛が史上最悪の殺人教師と報じられる主人公に!共演に柴咲コウ、亀梨和也ら『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』公開決定

ティザービジュアル
ティザービジュアル - (C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

 2003年、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件の真相を追った福田ますみのルポルタージュを綾野剛主演で映画化する『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が、6月27日より公開されることが明らかになった。綾野が演じるのは、事件の報道をきっかけに「史上最悪の殺人教師」と呼ばれた小学校教諭。共演に柴咲コウ亀梨和也木村文乃大倉孝二迫田孝也光石研北村一輝小林薫ら。監督を、『悪の教典』(2012)、『怪物の木こり』(2023)などの三池崇史が務める。併せて特報、ティザービジュアルも公開された。

【動画】綾野剛が殺人教師と呼ばれた主人公に!『でっちあげ』特報

 第6回新潮ドキュメント賞を受賞したルポルタージュ「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」を原作とする本作。2003年、保護者・氷室律子(柴咲コウ)より、息子・氷室拓翔への体罰で告発された小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)。律子によると、薮下は「死に方教えてやろうか」と拓翔を恫喝したという。これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)は実名報道に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は瞬く間に世の中を震撼させ、マスコミの標的となった薮下は誹謗中傷にさらされ、停職に追い込まれていく。一方、律子を擁護する声は多く、550人もの大弁護団が結成され、民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信するなか、薮下は法廷で「すべて事実無根のでっちあげ」だと否認する。

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 主人公・薮下を演じる綾野と三池監督は2009年公開の映画『クローズZERO II』以来16年ぶりのタッグ。柴咲は主演作『着信アリ』(2004)や『喰女-クイメ-』(2014)で、亀梨は主演作『怪物の木こり』で同監督と組んでいる。

 特報映像では、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)が児童・氷室拓翔(三浦綺羅)に凄惨な虐めを行う描写からスタート。拓翔の母、氷室律子(柴咲コウ)は虐めに気づくと涙ながらに学校へ訴えるが、一転して薮下は人が変わったように体罰の疑惑を否定。謝罪の場となった保護者懇談会での追及の目、週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)らマスコミに薮下が追い詰められていくさまが映し出される。

 綾野、三池監督、原作者・福田ますみ、企画・プロデュースの和佐野健一のコメント全文は下記の通り。(石川友里恵)

綾野剛(薮下誠一役)

 エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです。

三池崇史監督

 この映画は、現実に起こった事件に基づいている。さらに正確に言うと、ジャーナリスト・福田ますみ氏による渾身のルポルタージュ『でっちあげ』を核にして作り上げたエンターテインメント。「殺人教師」にでっちあげられた男の、怒りと恐怖、そして、哀しみに包まれた人生の記録です。余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です。何よりも恐ろしいのは、人ごとではなく明日、あなたの身に起こるかもしれない人災であるということ。被害者にも、いや加害者にも、あなたはそのどちらにもなり得るのです。

原作者:福田ますみ

 「よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと?マジか!」。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう。

企画・プロデュース:和佐野健一

 このルポルタージュに出会った瞬間、これは今すぐ映画にすべきだと確信しました。誰かを糾弾するためでも、「真実とは何か?」という難解なテーマを投げかけるためでもありません。三池監督、綾野さん、そして素晴らしい俳優陣の想いが、この作品をただひたすら純粋に、心の奥深くに突き刺さるエンターテインメントへと昇華させてくれました。

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