スパイダーマン&ヴェノムの共演は実現間近で頓挫していた…トム・ハーディが明かす

映画『ヴェノム』シリーズのトム・ハーディがポッドキャスト番組「The Discourse Podcast」に出演し、ヴェノムとトム・ホランド演じるスパイダーマンの共演は実現間近まで行ったものの、二つのスタジオのそれぞれの思惑により頓挫したと明かした。
【画像】妙に美しい姿勢で和太鼓をたたく来日時のトム・ホランド
『アイアンマン』(2008)を皮切りにマーベルコミックスを次々と映画化し、一つの世界観を共有するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)として世界を席巻する大人気シリーズへと成長させたマーベル・スタジオだが、マーベルはかつて業績不振だった時期に「スパイダーマン」シリーズの映画化権をソニー・ピクチャーズに譲り渡していた。両社が2015年に画期的な提携契約を結んだことでスパイダーマンは待望のMCU入りを果たしたが、ヴェノムをはじめとした「スパイダーマン」関連キャラクターはソニー独自の『スパイダーマン』ユニバースにとどまり、結局ちゃんとした共演はかなわず、『ヴェノム』シリーズは昨年公開の第3弾『ヴェノム:ザ・ラストダンス』で完結した。
2019年にはソニーと、マーベル・スタジオの親会社であるディズニーが契約更新でもめて、スパイダーマンのMCU離脱が報じられたがギリギリで回避したこともあった。今回「The Discourse Podcast」の司会者から、ヴェノムとスパイダーマンの共演が実現しなかったのはスタジオ間の駆け引きや策略によるものなのかと問われたハーディは、「(実現)間近まで行ったんだ。実際に一緒に映画を作るということを除けば、想像できる限り最も近づいた。本当にそうしたかったよ。だって、ものすごく楽しいだろうから。(実現しなかった)理由は君が言った通りだよ」と語った。
この結果にはハーディ自身の子供たちもがっかりしていたとのこと。ハーディはそもそも若い観客のために、ヴェノムとスパイダーマンの共演を実現させたかったのだという。「俺にとっては、世の子供たちのためだった。大人たちもスーパーヒーロー映画を愛していて、それは興行成績を見れば明らかだが、子供たちは彼らがどれほどそのキャラクターたちを大切に思っているかを、俺に常に思い出させる。そして彼らはなんでそのお気に入りのキャラクターたちが映画で共演できないのか、わからないんだ」と続けていた。
なお、ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズ第4弾(タイトル未定)は2026年夏に日本公開されることが決まっている。(編集部・市川遥)