『007』次回作、新体制で企画始動 「新鮮でエキゾチックな新章」目指す

Amazon MGM スタジオが製作する映画『007』次回作の企画が、イギリス・ロンドンで始動した。現地時間2日、スタジオ幹部のコートニー・ヴァレンティとスー・クロールが、米・ラスベガスで開催中のシネマコン(映画興行主向けのコンベンション)にて発表した。
次回作は、今年2月にシリーズのクリエイティブコントロールを得たAmazon MGM スタジオが手がける最初の『007』映画となる。長きにわたりシリーズを支えてきたマイケル・G・ウィルソン&バーバラ・ブロッコリのプロデューサーコンビは製作から身を引き、エイミー・パスカル(『スパイダーマン』シリーズ)&デヴィッド・ハイマン(『ハリー・ポッター』シリーズ)による新体制が発足した。
Varietyによると、エイミーとデヴィッドはロンドンで次回作に取りかかっており、シネマコンは欠席したという。Amazon MGM スタジオの待機作に関するプレゼンテーションを行ったコートニーは、「この象徴的なキャラクターのレガシーを尊重しながら、世界中の観客に向けて“新鮮でエキゾチックな新章”を届けることに尽力しています」と宣言。「エイミーとデヴィッドは現在ロンドンで製作に入っており、今夜はここに来られませんでしたが、素晴らしいパートナーシップとなることを確信しており、感謝の意を表します」と二人がプロデュースする新たなジェームズ・ボンドに期待を寄せた。
6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグは、前作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)で引退済み。7代目は決定しておらず、次期ボンド俳優探しが急務となる。(編集部・倉本拓弥)