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『ウィキッド』グリンダ役アリアナ・グランデのすごさとは?監督が熱弁

アリアナ・グランデ演じるグリンダ&シンシア・エリヴォ演じるエルファバ
アリアナ・グランデ演じるグリンダ&シンシア・エリヴォ演じるエルファバ - (c) Universal Studios. All Rights Reserved.

 人気ブロードウェイミュージカルを映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』でグリンダ役を務めたアリアナ・グランデのすごさを、来日時にインタビューに応じたジョン・M・チュウ監督が語った。

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 全身ピンクがトレードマークで学園の人気者のグリンダは、とびきりコミカルなキャラクター。本作ではそんなユーモアと、グリンダ&エルファバ(シンシア・エリヴォ)という正反対の二人の美しい友情、現実の社会を反映したシリアスなドラマが絶妙なバランスで紡がれている。

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 本作におけるユーモアに関しては、アリアナの貢献が大きかったと語るチュウ監督。「アリアナ・グランデの素晴らしさは、単にジョークを言っているわけではないという点にある。彼女はこのキャラクターとして、自分が言っていることを本当に信じているんだ。だからこそ彼女はおかしさを誘う」

 中でもオズダストボールルームでのダンスシーンの後、エルファバと心を通わせ、妹のネッサローズが歩けないのは自分のせいだと秘密を打ち明けるエルファバに、グリンダが「あなたのせいじゃない。ミルクフラワーのせいよ!」「見て、もう明日よ!」と言うシーンが特にチュウ監督の胸を打ったという。「彼女の人生の見方にはパワーがある。そして彼女が『ポピュラー』を歌い始めるその時には、僕たちは彼女を笑うというより、彼女と一緒に笑うようになっているんだ。そして彼女を応援している」

 「これが上手くいくようにバランスを取るのは、とても大変なことだ。だけどアリアナがこのキャラクターをとても深く理解していて、彼女を笑い者にするためにジョークを演じたりはしなかったから実現できた。彼女を笑うのは観客だけの視点であり、アリアナはそれをずっと徹底していた。こういうシーンを作ることができるのは、自分がやっていることを理解しているアーティストがいる時だけ。彼女は誠実に、一貫して演じてくれた」とアリアナに感謝していた。そんなアリアナはグリンダ役が初の本格的な映画での大役にして、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされる快挙を達成している。

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 チュウ監督はさらに「グリンダのユーモアは単なるジョークではなく複雑なキャラクターの一部であり、アリアナはそうした深みを加えてくれた。“人から好かれなければ”という必要性、自分を好いてくれる人々がいる場所で安心したいという必要性……。だからオズへの彼女の旅は、そこから出ることを意味しているんだ」と付け加えた。

 エルファバ役のシンシアに関しては、オーディションで初めて対面した時からすでに「映画的」だったとチュウ監督はうっとり語る。「彼女はアイコニックで、足を踏み入れたその場を一気に掌握する力がある人として知られているけど、エルファバは“縮こまる”こともできなくてはいけないキャラクターだ。シンシアが初めて部屋に入って来た時、彼女はTシャツにジーンズ姿で、まるで小さな女の子みたいだった。そして『ザ・ウィザード・アンド・アイ』を小さくささやくように歌った。魔法使いに会うことへの切望をこの1曲で表現していて、もうその時点で映画的だった」といかにシンシアとアリアナが完璧なエルファバとグリンダだったかを振り返っていた。(編集部・市川遥)

映画『ウィキッド ふたりの魔女』は公開中

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