佳久創「豊臣兄弟!」藤堂高虎役で「鎌倉殿の13人」以来の大河出演 オーディション勝ち抜きガッツポーズ

仲野太賀が主演を務める、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(2026年放送予定)の新たな出演者が8日に発表され、「王様戦隊キングオージャー」「サンクチュアリ -聖域-」などの出演で知られる、佳久創(かく・そう)が藤堂高虎(とうどう・たかとら)役を務めることが明らかになった。
大河ドラマ第65作目の主人公は、仲野が演じる天下人の弟・豊臣秀長。後に「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役の目線から豊臣兄弟の奇跡が描かれる。兄・秀吉を演じるのは池松壮亮。脚本はドラマ「半沢直樹」(2013)や連続テレビ小説「おちょやん」(2020)の八津弘幸が担当する。
佳久は、弁慶役で話題を呼んだ「鎌倉殿の13人」(2022)以来、2回目の大河ドラマ出演。「豊臣兄弟!」では、秀長の重臣の一人・高虎役を務める。
巨漢で知られる高虎は、初めは近江の大名・浅井長政に仕えるも、主君を変えて転々とする。秀長と出会い、武勇だけでなく学問も重要だと教えられ、算術・鉄砲・築城などを学ぶとやがて頭角を現し、豊臣秀吉の中国攻めや賤ヶ岳の戦いなどにも参戦。前線で戦うだけでなく、兵站を任されるなど、知勇兼備の武将となった。築城名人としても知られる。
オーディションで高虎役を射止めた佳久は、合格を振り返り「思わず『よっしゃー!』とガッツポーズをしました。その後にじわじわと『ホントによかったー』と安堵の気持ちがこぼれて来ました」とコメント。「『力強さ』だけではなく『知性』も感じられる高虎を演じられる様に挑んでいきたいです」と意気込みを明かしている。本人コメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
ーーオーディションを経て、藤堂高虎役のオファーを受けたときの率直なお気持ちをお願いします。
今回のオーディションでは普段以上に緊張しており、正直覚えていることは少なく、手ごたえなども感じる暇も無くてあっという間に終わってしまった印象でした。ですので数日後にマネージャーから直々に「大河ドラマ無事決まりました」と言われた時は、思わず「よっしゃー!」とガッツポーズをしました。その後にじわじわと「ホントによかったー」と安堵の気持ちがこぼれて来ました。続けてマネージャーから「役は藤堂高虎です」と言われた時、「え、あの知る人ぞ知る、あの高虎!?」と、さらに嬉しかったです。
まさか藤堂高虎を演じられるとは思いもしてなかったので、その日は一日中興奮が収まらなかったです。
ーー高虎を演じるにあたっての意気込みをお願いします。
元々、藤堂高虎については主人をコロコロ変えていたという、少しネガティブな印象を持っていました。
しかし色々と調べてみると、自分を正しく評価してくれて、仕えるに値する主人に精一杯尽くしていたという、むしろ情に熱く有能な武将であったという印象に変化しました。
秀長に対しても、その人柄に惚れ込み、そして自分自身を評価してくれていたからこそ、精一杯努力し、結果的に右腕と呼ばれる存在になれたのではないかと想像しています。
高虎は戦に出陣すれば、必ず戦果をあげると言って良いほど、屈強な武将であると同時に、築城の名人ともいわれるほどの頭脳も持ち合わせる人物です。
『力強さ』だけではなく『知性』も感じられる高虎を演じられる様に挑んでいきたいです。
ーー高虎にゆかりの深い、奈良の皆さんに向けてメッセージをいただけると幸いです。
藤堂高虎が秀長とともに過ごした最後の地が、奈良・大和の地だったのではないかと思っています。
秀長に寄り添い、多くを託された高虎にとって、大和納言と呼ばれるようになった秀長の領地は、主君との忘れがたい時間がたくさん詰まった場所だったんだろうと思います。
近いうちに、秀長に最も信用されていたであろう高虎の気持ちを感じながら、大和路を巡りたいと考えています。


