日本アニメ×スター・ウォーズ「ビジョンズ」Volume3ラインナップ発表!「The Duel」続編など9本

映画『スター・ウォーズ』と日本のアニメーションスタジオとタッグを組んだ「スター・ウォーズ:ビジョンズ」Volume3のパネル(ステージイベント)が20日、千葉・幕張メッセで開催中の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」で行われ、シリーズの全米配信日が10月29日になることと共にラインナップが発表。会場では特別映像も上映され、ファンの喝采を呼んだ。
【画像】スター・ウォーズ×日本『スター・ウォーズ:ビジョンズ』Volume1場面写真
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」は、世界的なアニメーションスタジオが『スター・ウォーズ』の世界観を独自のビジョンで映像化する短編集。Volume3では、再び日本のスタジオとタッグを組み、9つのアニメーションスタジオが9つの短編作品を送り出す。
まずは、Volume1で人気を博した作品から3本の続編が登場。神風動画+ANIMAは「The Duel」の続編となる「The Duel Payback」(水野貴信監督)を制作。水野監督によると、前作の主人公ローニンが再び登場し、グランド・マスターという名のジェダイと対峙。最大の敵を倒すために、“アネサン”という名のシスと協力することになるという。
キャラクターデザインは前作に続いて岡崎能士が担当。会場では、ウーキー族のキャラクターや、ハックという名のカマキリ型の宇宙人に加え、和風の賭博場を搭載したウォーカー「AK-BK」のビジュアルなどが紹介された。
キネマシトラスは「村の花嫁」の続編「彷徨う者たち」(垪和等監督)を制作。前作の主人公エフ(F)のその後が描かれる。
そして、プロダクションI.Gは「九人目のジェダイ」の続編「The Ninth Jedi: Child of Hope」(塩谷直義監督・脚本)を発表。この日は、神山健治が総監督を務めるオリジナルアニメーションシリーズ「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」が2026年に配信されることも発表された。
さらに新作として、キネマシトラスの「ユコの宝物」(橘正紀監督)。お世話ドロイドのビリーと、ユコという甘えん坊の子供を描いた物語。おなかに電子レンジを搭載した、もふもふなクマ型のドロイド・ビリーのキュートな姿に会場ではファンのため息がもれた。
TRIGGER(トリガー)の「The Smuggler」(大塚雅彦監督)は、新たな惑星の街を舞台に、ならず者たちを描く物語。ハン・ソロを彷彿させる密輸業を請け負う女性主人公と、その仲間たちの物語になるようだ。
WITSTUDIO (ウィットスタジオ)の「The Bounty Hunters」(山元隼一監督)は、マスクをつけた賞金稼ぎ・セブンと、ドロイドのIV-A4 (イヴァフォー)が、変わった実業家の依頼を受け、不思議な物語に巻き込まれる。
そして、プロジェクトスタジオQの「四枚羽の詩」(小林裕康監督/作曲:テイ・トウワ)は、“四枚羽”が象徴するXウイングに関連する物語になる模様。主人公は活発なプリンセスで、R2シリーズのアストロメク・ドロイドを連れた彼女の冒険が描かれるようだ。この日はシリーズの特別映像が上映され、プリンセスが分離したドロイドをパワードスーツのように装着するシーンに、会場から驚きの声があがっていた。
ポリゴン・ピクチュアズの「極楽鳥の花」(吉平直弘監督)は、盲目になっていくキャラクターが、現実と幻想を行き来する、心で感じる景色を美しいアートワークで描き出す物語になる模様。吉平監督は「日本の古い話をスター・ウォーズの世界にあてはめ、日本人が様々なものに祈ったり、感謝をしたり、自分の内面と話し合う、そういうストーリーをジェダイの成長を通じて語れたらと思ったんです」と証言した。
そして、デイヴィッドプロダクションの「BLACK」(大平晋也監督)は、ストームトルーパーに焦点を当てた物語。会場では、ジャズ風の音楽に乗せた、スタイリッシュでアーティスティックな映像が上映され、会場から驚きの声がもれていた。(編集部・入倉功一)


