新スーパーマン&バットマン、共演はいつ?ジェームズ・ガンに聞く新DCユニバース未来図

DCスタジオの共同CEOを務めるジェームズ・ガンがリモートインタビューに応じ、自身が脚本・監督を務める映画『スーパーマン』から本格始動する新DCユニバースの今後の展望について語った。
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ガン監督は現在、共同CEOのピーター・サフランと共にDCユニバースを再編成しており、2023年2月に第1章として、計10本の映画・ドラマシリーズで構成された「Gods and Monsters(神々と怪物たち)」を発表した。すでに第1作となるアニメ「クリーチャー・コマンドーズ」が配信されており、『スーパーマン』は新DCユニバースの劇場映画第1弾という位置付けだ。
『スーパーマン』は新DCユニバースにおいて「非常に重要な1作になる」とガン監督は切り出し、「はじめの一手として、ボールを蹴るようなもの。もちろん、作品ごとにトーンは違いますが、ユニバース全体の世界観を設定する役割を担います」とその重要性を明かす。
ガン監督によると、新DCユニバースはメタヒューマン(※スーパーマンのような超常的な能力を持つ存在)が300年前から存在している設定で「人間とメタヒューマンの関係性が少しづつ悪化していきます。『スーパーマン』はその状況下が描かれます」と予告する。
『スーパーマン』公開後には、ドラマ「ピースメイカー」シーズン2やグリーン・ランタンを描く新ドラマ「ランタンズ(原題)/ Lanterns」が控えている。『スーパーマン』に登場するヒーロー集団「ジャスティス・ギャング」のメンバーが「ピースメイカー」に登場するなど、作品間のリンクはあるものの「ストーリーはどの作品も単独で楽しめるように作っています。『クリーチャー・コマンドーズ』を観ていなくても『スーパーマン』は楽しめますし、逆もまた然り。将来的には物語がつながる作品も出てくるかもしれませんが、当面はすべて独立した物語です」と完結型を意識したストーリーになっているという。
ファンが気になるのは、スーパーマンと共にDCの看板ヒーローを担うバットマンの登場時期だろう。DCスタジオでは現在、『ザ・フラッシュ』のアンディ・ムスキエティ監督がメガホンを取る予定の新バットマン映画『ザ・ブレイブ・アンド・ザ・ボールド(原題) / The Brave and the Bold』が企画されている。一方で、DCユニバースには属さない独立した作品群「DCエルズワース」として、ロバート・パティンソン版バットマンの続編『ザ・バットマン Part II(原題) / The Batman Part II』も進行中だ。
ガン監督は、『ザ・ブレイブ・アンド・ザ・ボールド(原題)』について「脚本作業に注力しています」と進捗を明かし、「こちらは全く別のバットマン像になります」と予告。『ザ・バットマン Part II(原題) 』は2027年10月1日全米公開を予定しているが、DCユニバース版バットマンのデビューは「その前か後になるのか、まだわからない」としており、デヴィッド・コレンスウェット演じる新スーパーマンとの共演も「おそらくまだ先になる」と付け加えた。
次のDCユニバース劇場映画は、スーパーマンのいとこであるスーパーガール/カーラ・ゾー=エルを主人公とする『スーパーガール(原題) / Supergirl』(2026年6月26日全米公開)だ。すでに撮影は終了しており、ガン監督も「これまで撮影された内容に、とても満足しています。グレッグ(ギレスピー監督)が撮影した映像も美しい。本作は壮大なスペース・ファンタジーで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に近いです」と期待をあおる。ミリー・オールコック演じるスーパーガールはもちろん、かつてアクアマン役を務めたジェイソン・モモアが新たに演じる賞金稼ぎのキャラクター・ロボも「最高です!」と太鼓判を押していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
映画『スーパーマン』7月11日(金) 日米同時公開


