菜々緒、大先輩の阿部寛と「うれしい」恋人役で共演

阿部寛と菜々緒が19日、都内で行われた映画『キャンドルスティック』(7月4日公開)のジャパンプレミアに登壇し、恋人役での共演を喜んだ。この日はアリッサ・チア、サヘル・ローズ、YOUNG DAIS、津田健次郎、米倉強太監督、エンディング曲を歌うSYOTA(DUAL)も来場した。
本作は、川村徹彦による小説「損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー」を実写化したマネーサスペンス。元天才ハッカーの野原(阿部)は難攻不落の“AI”を騙し、平成から令和へ元号が変わり日本の金融システムが最も隙だらけになる2019年5月7日に大金を手に入れる計画を立てる。世界4カ国6都市を舞台に、FXトレーダーの杏子(菜々緒)ら10人の男女が騙し騙され、前代未聞のミッションに挑む。
阿部は「脚本を読んだときは株とかFXの話だからイメージがわかなかったんですけど、できたものを観たら詳しくない人でもその世界がわかるような作品になっていました」と感動し、「世界6都市の話なんですが、今まで観たことのない合作というか、すごく観ていて心地よかったです。通常、合作をやると日本的な演技を撮ろうとしちゃうんだけど、監督はそういうことがなくて融合がすごく、新しい合作ができたと思いました」と米倉監督を称賛した。
FXトレーダーで、野原と同じく数字を色で感じることができる共感覚の持ち主・杏子役の菜々緒は「台本を見たときは共感覚を持っている特殊な役柄だったりで大丈夫かな? という不安はあったんですけど、脚本や監督の素晴らしさで、スピード感あふれる素晴らしい作品になったので楽しんで観ていただければうれしいです」と期待を込め、「演技派のキャストの皆様の目が印象的な作品なので、ぜひ目に注目してください」とアピールした。
阿部との共演については「大先輩ですので、ご一緒させていただいて、恋人役というわりと近しい関係だったので、すごくうれしかったです」と喜ぶ菜々緒。阿部も「うれしかったですよ」と目じりを下げ、「最後のシーンで…」と切り出し、MCから「最後のシーン言うんですか? 大丈夫ですか?」と確認されても「大丈夫です」と余裕を見せる。しかし、直後に「ダメだぁ」と自制し、「そういうシーンがあるんですけど、すごくうれしかったです」と、ラストに“うれしいシーン”があることをほのめかしていた。(錦怜那)


