マイケル・ダグラス、事実上の引退 俳優業は「戻るつもりない」

映画『ウォール街』『危険な情事』『アントマン』などで知られる俳優マイケル・ダグラス(80)が現地時間6日、チェコで行われたカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の記者会見に出席し、事実上の引退状態であることを明かした。
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ダグラスは、『アントマン』の主要キャラクターであるハンク・ピム博士を再演したシリーズ第3弾『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)以降、出演作品が途絶えている。Varietyによると、記者会見に登場したダグラスは「2022年から仕事はしていません」と意図的に俳優業から距離を置いていると語ったという。
1969年の銀幕デビュー以降、60年近くハリウッドの第一線で活躍してきたダグラスは「撮影現場で死ぬような人間にはなりたくなかった」と自身の身体と真剣に向き合うようになったという。2010年にステージ4の咽頭がんと診断されたことも、キャリア再考の転機になった。
俳優業については「本気で戻るつもりはない」としながら、完全引退は否定している。「もし特別な仕事がくれば(復帰を)考えるかもしれないが、それ以外は、妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の働く姿を見ているだけで十分幸せだ」とダグラスは語っている。
ダグラスは、俳優休業前に息子キャメロン・ダグラスと撮影したインディーズ映画『ルッキング・スルー・ウォーター(原題) / Looking Through Water』が待機中。疎遠になった息子との絆を取り戻そうとする父親の物語で、公開日は決まっていない。(編集部・倉本拓弥)


