『スーパーマン』がリスを救うシーン、アンチが多く一度はカットされていた

DC映画『スーパーマン』(公開中)にはスーパーマンが小さなリスを救うシーンがあるが、このシーンはテスト試写で「一体なぜ時間を割いてリスなんかを助けているんだ!」とすこぶる評判が悪く、一度はカットされていたのだという。ジェームズ・ガン監督が Rolling Stone に語った。
分け隔てなく命を救うスーパーマンの優しさを象徴したシーンだが、ガン監督いわく、テスト試写ではかなりの波紋を呼んだシーンの一つだったとのこと。日本ではかわいらしいイメージのリスだが、アメリカでは害獣とみなされることが多いようで、ガン監督は「リスが好きじゃない人たちもいるんだ。彼らは『(メトロポリスが危険な時に)一体なぜ時間を割いてリスなんかを助けているんだ!』という感じだった」と明かす。
「だからそのシーンをカットしたバージョンもあるのだが、僕は『あのリスが本当に恋しい。彼はあのリスを救わなきゃ』と思った。それに加えて、あの飛行シーンがないとスーパーマンがいる場所のつじつまが合わなくなるし。それで、クルーからの抗議があったのにもかかわらず、リスのシーンを戻したんだ」と自身のリス愛を貫いたと続けた。
ガン監督は同シーンについて The New York Times にもコメント。「多くの人々がリスアンチなんだ。彼らはあのシーンはやりすぎだと考えた。結局、その人がリスが好きか嫌いかということなんだよ。僕はリスが大好きだ。もしリスに危険なモンスターの尻尾が迫っているならば、助けてあげたい」。そうして残されたリスのシーンはスーパーマンの優しさだけでなく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズではアライグマに心を寄せた、ガン監督らしさも象徴しているといえそうだ。(編集部・市川遥)


