『スーパーマン』に登場するウルトラマンには悲しい背景があった…ジェームズ・ガンが明かす

DC映画『スーパーマン』の公開に先立ち、同作の悪役の一人であるウルトラマンのビジュアルを自身のSNSで公開していたジェームズ・ガン監督。公開後に Entertainment Weekly のインタビューに応じ、ウルトラマンには悲しい背景があったことを明かした。(以下、『スーパーマン』のネタバレあり)
DCコミックスにおけるウルトラマンは多次元宇宙における悪のスーパーマンだが、ガン監督版では、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーによって生み出されたスーパーマンのクローンだ。圧倒的なパワーを誇るも、ルーサーたちからの指示なしでは動けないちょっと間抜けなウルトラマンは、スーパーマン役のデヴィッド・コレンスウェットが一人二役で演じている。
今回のウルトラマンはDCコミックスのビザロ(スーパーマンの不完全なクローン)のようだと言われたガン監督は、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギからも「ビザロを見たい」と言われたばかりだと笑って明かす。「そう、そうしたさまざまなインスピレーションの元があるが、単にクラーク(クラーク・ケント/スーパーマン)の台無しバージョンという感じでもある。ある時点では、彼のもっと悲しい話も含まれていたんだけどね。脚本にあって、すごく気に入っていた。だが、すべてを描く時間はなかった」
映画で詳しく描かれることはなかったものの、マスクを取ったウルトラマンをよく見ればその一端がうかがえるのだという。ガン監督は「気付いたかどうかはわからないけど、デヴィッドは(ウルトラマン役の時は)特殊メイクをしているんだ。あごや耳が付き出していて、片方の目は少し違った方向を向いている。(ルーサーは)彼をオーブンから出すのがちょっと早すぎたんだろうな」とだけ語っていた。『スーパーマン』は公開中。(編集部・市川遥)


